こんにちは、新里 碧(にっさと みどり)です。現在34歳で、2016年10月まで広告代理店でOL をしていました。昨年2017年2月に結婚をしたのですが、出会いはなんと、iPhoneのお見合いアプリ。そんな私の体験談をハウツーも交えながらご紹介するのがこの連載です。これまでの【アプリ婚】はコチラ。

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婚活中はポジティブな情報、ネガティブな情報、様々な情報が入ってきますよね。

私は情報に踊らされやすいタイプだったので、「男性は清潔感のある紺色の服に好感を持つ」という情報を見ては紺色の服を着て、「ダークな色の服は初対面の人にキツい印象を与えるので、明るい色の服を着るべし」という情報を目にしては、そっとしまったりしていました。

自分の経験を思い出してみても、友人たちの経験談を聞いていても、婚活の場では“思い込み”がけっこうなクセモノだということがわかりました。

第三者として聞いていると「その人、なかなか良い人じゃん!」と思うのに、「会った時の印象は良かったけど、相手から食事に誘うメッセージをくれなかったのがやっぱり無理。男性が努力をしない関係は幸せになれないって言うし……」という風に、「一体誰がそんなこと言ったの?」という情報にガチガチにしばられている人が結構います。

思いこみや先入観で相手の本質的なところに目がいかず、チャンスを逃していませんか?

今回は、そんな思いこみから脱却する為のポイントをご紹介したいと思います。

知っているもの、有名なものにとらわれない!

やっぱり有名な方が良い?!?

お見合いアプリを始めた時、男性のプロフィールを眺めて「思っていたよりも“普通”の人が多いな〜」と安心した反面、“出身大学:東京大学”とか“○○商事勤務”とか“弁護士”とか明らかなブランドを記載している人の多さにびっくりしました。

それまで自分のまわりにはいなかった、プロフィールに有名ブランドがある男性たち。いったいどんな人なんだろう…とプロフィールを見てみると、やっぱり女性からの“いいね!”の数が多い印象でした。確かに、誰にでもわかる有名大学や有名企業は、“わかりやすい安心感”があります。交際の末、結婚することになって、親御さんや周囲の方に紹介する時も「お見合いアプリで知り合った人なんだけど、○○商事勤務なの」と言えば、「お見合いアプリ!?何それ!」となるはずのところを“○○商事勤務”が打ち消してくれるかもしれません。

プロフィールから入るお見合いアプリでは、そういったブランド力が威力を発揮してしまう傾向があるように思えます。

ただ、“自分に本当に合った相手”を探している時は、そのブランドからは一旦目を離して、他の部分(例えば、趣味や価値観、人生観など)に注目することをオススメします。

そのなかで、あなたの知らないこと(職業、出身地域、趣味など)が出て来たとしても、そこで「知らないから、やめよう」とすぐに離れずに、“知らないこと”をポジティブに捉えて、ほんの1分で良いので、興味を持って調べてみるようにしてみてください。そうすることで視野が広がり、あなたの“OKゾーン”も広がることでしょう。

計算や駆け引きをしない

どこかで読んだ恋愛テクニックを駆使すれば間違いない!

世の中にはたくさんの恋愛指南本や情報があります。

「彼の本心を知る為の10の質問」とか「“なぜかモテる女”がこっそりしている恋愛テク」とか「本気になったらしてはいけないメールの法則」とか…。自分で書いておきながらですが、婚活中の私だったら間違いなくクリックして、目を皿のようにして見ていました。

中学高校の6年間女子校育ちで、他の人に比べたら恋愛経験でかなりの遅れをとっていると自覚していたのもあり、まるで受験勉強でもするかのように、こういった恋愛指南系の情報を読みあさっていました。

で、結局わかったことは、“無理に自分を変えないこと”です。

当たり前の話ですが、「自分は、本当はこんなことしないのに……」と内心思いながら行動したことで、うまくいかなかった時ほど後悔します。万が一うまくいっても、その“無理をしている自分”をいつまで続けられますか?

また、計算や駆け引きをしている気配を感じた時、自分が相手だったらどう思いますか?

無理に今の自分を変えずに、恋愛指南系の情報を見たときは、“今の自分に当てはまるところ”、“すでに自分が自然にやっていたこと”、“考えに共感できるところ”を見つけた時だけ、そこを伸ばすのが良いと思います。

自分と相手のバランスを考える

優しくてイケメンで……年収は私の3倍希望!

都市伝説くらいに思っていた、“自分と同い年で年収1000万越えの人”。

それがお見合いアプリを開いたら、結構いるんです!嘘か本当かわかりませんが。

お見合いアプリを始めてすぐの私は、かなり驚きました。ゴールドマン・サッ○スとかモルガン・スタ○レーとか外資の金融系は、どうも同年代でそのくらいもらっているらしいぞと聞いていましたが、こんなにいるとは…。

「年収1000万円の人と結婚したい!」と思うよりも先に、「私も年収1000万円になりたい!お近づきになって、どうやったら年収1000万円になれるのかそのメソッドを知りたい!」と、婚活を忘れ、変な方向に目がくらんでしまったほどです。

そんなふうに、自分のプロフィールとかけ離れたハイスペックなプロフィールを見てしまうと、「シンデレラだって王子様と結婚出来たから、もしかしたら私も……」と思ってしまってもおかしくはありませんよね。「一か八か、“いいね!”押してみよう」と。

でも、待ってください!その時の心理はもはや婚活ではなく、勝負師の心理ではありませんか?

たとえ、相手が自分の年収の3倍も稼いでいるとしても、すごくニッチな共通の趣味があったり、年収に対抗できるような武器(例えば、ミス・ユニバース候補だったとか、5か国語話せるとか)があったり、自分のプロフィールとバランスが取れそうな部分があれば問題ありません。

ただ、“良い条件”ばかりに目を向けていると、だんだんと“自分に合った人”を探すという目的から外れて、“高スペック男子探し”が目的になってしまいかねません。

「自分に合った人とはどんな人なんだろう」と初心に返って、紙に書き出してみるのも手です。

その時に、自分のスペックも横に書き出して、バランスが取れているかどうか見てみることも大事です。

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後半のマンガでは、“対面でチャンスを逃さない為のポイント”をご紹介します!

難しい“恋愛テクニック”ではなく、会話で意識したいアレコレやちょっとした気配りなど。

アプリに限らず、初対面の異性と食事に行く前に読むと、普段より少しだけうまくいくかも!?〜その2〜に続きます。