五家荘 / 秘境には平家落人伝説が残る/画像提供:八代市泉支所

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澄んだ秋の風が吹いてきたら、いよいよ紅葉シーズン。風景と吊橋との調和が美しい日本有数の秘境や、“九州のグランドキャニオン”と呼ばれる渓谷など、熊本の紅葉名所5選を紹介する。

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■ 日本有数の秘境を彩る紅葉「五家荘」 / 例年の見ごろ10月下旬〜11月下旬

九州脊梁に囲まれて点在する五家荘は、椎原他5つの集落の総称で、平家の落人伝説が残る秘境としても有名。モミジやカエデ、ブナ、ドウダンツツジが山間を色とりどりに染め上げる。地区内の梅の木轟公園に架かる吊橋(橋長116m、高さ55m)は、周辺の風景と橋の独特な構造美が調和しており、写真撮影に絶好のスポットだ。見ごろは10月下旬〜11月下旬。

[五家荘]熊本県八代市泉町 / 0965-67-2111(八代市泉支所 総務振興課) 0965-36-5800(五家荘観光案内所)

■ 秋色に染まる九州のグランドキャニオン「蘇陽峡」 / 例年の見ごろ11月中旬

約200mの高さに切り立つ絶壁が約10kmにも渡って続く、日本では珍しいU字形の緑深い渓谷。長崎鼻展望台からは谷底をぬうように流れる五ヶ瀬川と、九州のグランドキャニオンと呼ばれる渓谷の四季折々の絶景と紅葉を楽しめる。見ごろは11月中旬。

[蘇陽峡]熊本県上益城郡山都町長崎 / 0967-83-1111(山都町蘇陽支所 地域振興係) 0967-72-1158(山都町 山の都創造課)

■ 水源を囲む赤と黄のコントラスト「緑仙峡」 / 例年の見ごろ10月下旬〜11月中旬

緑仙峡は、くまもと名水百選に数えられる緑川水源一帯の流域で、ブナやクヌギなどの原生林に囲まれている。寒暖差が激しく周囲が燃えるように木々が色づき、絶壁や岩などが多く迫力満点で見る人を魅了する。近くにはキャンプ場があり、紅葉鑑賞や散策の拠点に最適。見ごろは10月下旬〜11月中旬。

[緑仙峡]熊本県上益城郡山都町緑川 / 0967-82-2111(山都町役場清和支所 地域振興係)

■ 日本三大急流と紅葉を楽しむ「球磨川」 / 例年の見ごろ11月中旬

日本三大急流として名高い球磨川沿いでは、各所で紅葉が見られる。JR肥薩線の列車の車窓から、人吉ICからのドライブで。球磨川と肥薩線を見下ろすようなロケーションの一勝寺は、特に素晴らしい紅葉が見られる。一勝寺の境内は、赤と黄が鮮やかな紅葉と梵鐘のコントラストや、紅葉の中を駆ける列車も鑑賞できる隠れ家的スポットだ。見ごろは11月中旬。

[球磨川]熊本県球磨郡球磨村 / 0966-32-1114(球磨村役場企画振興課)

■ 100本のモミジが一帯を埋め尽くす「麓城跡」 / 例年の見ごろ11月中旬〜下旬

谷水薬師の本堂横から延びる遊歩道を、15分ほど歩いたところにある麓城跡。かつてこの地を治めた豪族上村氏の居城跡で、球磨郡内でも屈指の紅葉の名所として知られる。城跡一帯にある約100本のモミジが一斉に色づき、360度どこを見渡しても絵になる、鮮やかな秋の景色を満喫しよう。見ごろは11月中旬〜下旬。

[麓城跡]熊本県球磨郡あさぎり町上南3265-2 / 0966-45-7220(あさぎり町役場商工観光課、平日8:30〜17:30)

※本ページ記載の内容は2018年6月以前に取材した情報が含まれております。(九州ウォーカー・九州ウォーカー編集部)