Apple Watchの新旧モデルを徹底比較。左が最新のSeries 4。右は筆者が愛用しているSeries 2のNikeモデルだ

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 アップルのスマートウォッチ「Apple Watch Series 4」が発売された。Apple Watch Series 2を長く使っている筆者も、そろそろ最新機種に買い換えたいと考えていた頃だったので、新しいApple Watchを借りて進化したポイントを確認してみた。新旧比較の手応えから、「Apple Watchを買い換える価値」を評価してみたい。

■画面の大型化により表示できる情報が増えた

 Apple Watch Series 4は2015年に最初のモデルが発売されて以来、初めてデザインが大幅にブラッシュアップされた。ディスプレイが大きくなって、4隅のコーナーがゆるやかにカーブした丸みを帯びたデザインが特徴。ボディのサイズはほぼ変えず、画面の表示領域を40mmのモデルで35%、44mmのモデルで32%も広くした。

 画面の解像度や画素密度はほぼ変わっていないが、最新世代の有機ELパネルが搭載されている。画面のリフレッシュレートマネジメントが高性能なLTPOという新方式の有機ELパネルを使ったことで、画面を大きくしながら駆動時の消費電力をセーブ。Apple Watch Series 3と同じく、最大18時間のバッテリー性能としている。でも実際に使ってみるとバッテリーはもっと長持ちするようだ。筆者の手応えとしてはフル充電の状態から1日中しっかりと身につけても、夜にはだいたい30〜50%ぐらいのバッテリーが残っている。もちろん1日中音楽を聴いたり、ワークアウトに使えばバッテリーの減り方は変わってくると思うが、それでもスマホと同じように、Apple Watchも寝る前に充電して、朝起きたら身につけるというペースで十分にストレスなく使えるだろう。

 画面の表示領域が広くなるとメールに写真、地図などアプリ単体での表示が見やすくなる。それだけでなく、Apple Watch Series 4から追加された新しいウォッチフェイス「インフォグラフ」には合計8個のコンプリケーション(アプリや機能を個別に表示できる領域)が並べられる。つまりひとつの画面内にひと目でチェックできる情報の量が増えるということ。必要度の高い情報を優先順位を考えながら配置したとしても、「世界時計」や「気温」なども常時表示ができるようになるとスマートウォッチの便利さがますます実感を伴ってくる。新しいパネルはラウンドしているコーナーまでタッチ操作への反応が鋭くて正確だ。

 画面の中央に表示情報が動的に入れ替わるリッチコンプリケーションが置ける「インフォグラフ モジュラー」も使っていて楽しいウォッチフェイスだ。いずれもSeries 4だけに搭載されているので、使い慣れてしまうとSeries 3以前のApple Watchの画面が味気なく感じるかもしれない。

■ヘルスケア機能がますます充実

 Apple Watch Series 4はデザインの面だけでなく、最新の基幹ソフトであるwatchOS 5との融合もさらに進んでいる。カスタム64bitデュアルコアプロセッサを搭載した次世代の「S4」チップによって処理性能は従来モデルの約2倍に高速化している。

 本体に内蔵する加速度・ジャイロセンサーも精度がアップしたことで、Series 4独自の新機能である「転倒検出」が追加された。Apple Watchを手首に身につけた状態で転倒するとアラートが通知されて、ユーザーはウォッチのナビゲーションに従って即座に119番に緊急通話をかけて救急車が呼べる。万が一転倒して意識を失ってしまった場合も、ユーザーが60秒間動けない状態であることをApple Watchが検知して、自動で救急車を呼び、緊急時連絡先にメッセージも送ってくれる。こちらの機能はApple Watch Series 4のセルラーモデルだけでなく、Wi-Fi専用モデルもペアリングされているiPhoneが近くにあれば利用できる。

 身につけたユーザーの転倒を知らせてくれる同様の機能を搭載する介護用デバイスはほかにもある。でも、Apple Watchのように見た目がスタイリッシュな時計であればシニア層の家族に抵抗感なく身に付けてもらえる可能性が高くなる。筆者も自分の母親にApple Watchをプレゼントしたくなってきた。