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職場における休み明けの土産の強制について解説した弁護士ドットコムニュースの記事『夏休み明け「なぜ土産を買ってこないんだ!」上司に嫌味を言われ散々…おかしくないか』(https://www.bengo4.com/c_5/n_8413/)に対して、たくさんのコメントが寄せられています。

この記事では、旅行のお土産を買ってこなかったために上司から叱責を受けた20代OLの事例を取り上げ、私的な「お土産の購入」という行為を強要することは、「個の侵害」型パワハラに該当する可能性があると解説しています。

読者から寄せられたコメントの中で特徴的だったのは、土産の強制への否定論だけでなく、「あなたも別の人からもらっているのだから、買ってくるべき」といった趣旨の「大人のマナー」論を強調する意見が目立ったことです。

●「人からもらうなら自分もあげろ」論

例えば、以下のようなコメントです。

「職場は女性5人でお弁当のあとお菓子やお土産を分けあったりしてます。一人だけ頂くのにもかかわらず一度も持ってこない子がいます。10年間もです。ここまでくると、さすがにみんな心の中で呆れています。」(30代女性)

ある50代女性は「自分が楽しく幸せなら回りの皆にお菓子の1つも振る舞わなきゃ。自分は人から貰って食べるのに買う時間無いなんてふざけてます」と辛口コメント。「他の社員のお土産食べてるなら買う時間が無いはただの甘え。こんな事でパワハラ言われる上司がかわいそう」という意見まで(40代男性)。

別の40代男性は「うちの会社にも、旅行に行ってきても、土産の菓子ひとつ買ってこれない人はいますね。さすがに、その事をとがめる上司はいませんが、みんな陰でドケチ呼ばわりしています」とコメント。「お土産を買ってこない人」=「ケチ」というレッテルが貼られているようです。

●結局、何も言わなくなる

一方で、そのような考え方に否定的なコメントもありました。

「昔、休憩時間中におやつを食べて息抜きをしていたら、直属の男性上司から普通はみんなの分も買ってくるし、一人だけよく平気な顔をして食べていられるねと言われた事を思い出したら、お土産の強要は普通にあり得る話ですね。おかしい事はおかしいので嫌がらせをされる事になろうが私は相手にしませんでした」(40代男性)

40代女性は、リターン論を真っ向から否定します。「いやいや、気遣いができる人、という評価がいらない、『あいつ気が利かない』と言われて構わない。そういう人がいてもいい。昔ながらの『和を重んじる』の手段が目的になってる良い例だわ。くだんない。私はお土産配る派だけど、リターンは全く求めない。あげたいからあげる」

このような空気が蔓延する中で、結局、何が起きるのかというと、このコメントに尽きるのかもしれません。

「そういうのが面倒だから旅行に行く事自体、言わないかな。言われたら腹立つし」

職場のコミュニケーションとしては悲しいものがありますが、どう考えますか。

(弁護士ドットコムニュース)