ハーヴェイ・ワインスタインの長年のセクハラ行為が明るみに出たことがきっかけに、ハリウッドだけでなくアメリカ社会全体でセクハラの告発が広がっている。その動きは今も盛り上がっているが、一方でセクハラで告発された加害者たちの社会復帰が問題になっている。昨年11月に5人の女性からセクハラを告発されたコメディアン兼俳優のルイ・C・Kはすでにステージにサプライズ出演している。またドラマ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」でケヴィン・スペイシーと共演していたロビン・ライトはセクハラを告発されたスペイシーについて「すべての人はよい方に変わる力を持っていると思う。私はセカンドチャンスを信じている」と発言。一部から批判の声が上がった。これらをきっかけにセクハラの加害者の社会復帰を認めるべきかどうかについて、論争が勃発している。

この問題について大物女優のジェーン・フォンダが発言。自身のドキュメンタリー番組のプロモーション中、現在の「Me Too」ムーブメントについて質問されたジェーン。一部の加害者たちが、性的に不適切な行動をリハビリやカウンセリングで治療したとして表舞台に戻ってきていることに「どれだけ時間をかけたかは問題ではない。その男性が治療中に何をしたかが大切」とコメントした。「大きな問題は、私たちが暮らしている父権的な社会の枠組みが共感性を認めていないということ。男性は人に共感したり同情したりしないように訓練されている。だから男性が共感するように試みるのは簡単なことではない」と分析。「でも男性たちは共感するように努めなくてはいけない。だから治療を受けたのが2週間だろうと1年だろうと関係ない」とバッサリ。「彼らがどういう風に変わったかが問題なのよ」。

「Me Too」ムーブメントが始まって約1年。加害者の中にはすでに起訴を見送られることが決定している人物もいる。彼らの復帰を巡って、今後どのような意見が出るのか注目したい。

text: Yoko Nagasaka