中国メディアは、世界中を旅するようになった中国人は多くの外国人から「マナーを知らない旅行客の象徴」として見られていると紹介。日本では漫画やアニメのモデルとなった「聖地」を訪れ、写真を撮る中国人旅行客が多く、道路を占領してしまっていたり、地元住民の頭を悩ませていると紹介した。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 近年の急激な経済発展と外国ブームに伴い、多くの中国人が休みのたびに国外旅行を楽しむようになっている。日本を訪れる中国人も非常に多く、日本経済に多大な利益をもたらしている反面、旅行客と地元住民とのトラブルも数多く発生しているようだ。

 中国メディアの快資訊はこのほど、「日本は中国人旅行客とのトラブルに腹を立てている」と論じる記事を掲載し、中国人が日本でどのようなトラブルを起こしているのか、また、観光マナーが悪いのは中国人だけなのかと疑問を投げかけている。

 記事はまず、世界中を旅するようになった中国人は多くの外国人から「マナーを知らない旅行客の象徴」として見られていると紹介。日本では漫画やアニメのモデルとなった「聖地」を訪れ、写真を撮る中国人旅行客が多く、道路を占領してしまっていたり、近くの病院のトイレを使用したりするなど、地元住民の頭を悩ませていると紹介。こうした事例は枚挙にいとまがなく、日本の観光地が多くの中国人旅行客によって被害を受けていると紹介している。

 だが記事は、一部にマナーが悪い中国人旅行客が存在していることは認めつつも、「聖地巡礼」をする旅行客のなかには中国人以外の外国人も大勢混ざっていると主張。続けて、日本人だって高度経済成長期に諸外国の観光地から煙たがられていたと主張し、「観光被害の先例は日本人であり、観光被害を最初に作り出したのは日本人だ」と主張した。

 日本人もかつては海外でマナーに違反する行動を取っていたことはあるだろう。だが、現在の日本人はすでに海外で歓迎される旅行客となっているのは様々な調査からも明らかになっている。今後、ますます多くの中国人が日本をはじめ、海外を訪れることになるだろう。中国にいる感覚で海外を訪れれば、地元住民とのトラブルも発生しやすくなる。海外に出る際には渡航先の習慣や考え方を学び、尊重する行動が求められる。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)