iPhone Xシリーズの「ホームバー」の便利な使い方を紹介!

みなさーん!ホームバー使ってますかー!

ホームバーと言っても宅飲みマニアのDIYでも濃厚バニラなアイスクリームのことでもありません。S-MAXはモバイルニュースメディアですのでもちろんiPhone Xシリーズの、あのホームバー(Home Bar)です。

2017年に発売されたiPhone X以降、ホームボタンのない全画面タイプのiPhoneにはホームボタンの代わりに画面下部へ細いホームバーと呼ばれる操作用インターフェイスが表示されるようになりました。物理的なボタンがないのは昨今のAndroidスマートフォン(スマホ)なら当たり前のスタイルですが、iPhoneシリーズではまだ日が浅くその操作に戸惑う人も多いかと思います。

しかしこのホームバー、使いこなすとホームボタン以上に便利なUIなのです。一般的な操作方法からちょっとした小技まで、ホームバーの「作法」のすべてをお教えします。


Siriに尋ねてもホームバーの使い方は教えてくれない(ウェブサイトは検索してくれる)


■まずは基本から
はじめに基本操作からおさらいしてみましょう。通常iPhoneのホーム画面にホームバーは表示されていませんが、ドック(ホーム画面下部の白く囲まれたアイコン領域)のさらに下の狭いスペースがホームバー領域となっています。

そんな端の部分だけとか操作しづらいのでは……と感じるかもしれませんが、意外と認識範囲は広く、適当に指を滑らせるだけでも反応してくれます。


赤枠で囲んだ領域であればだいたい反応する


端末のロック解除はガイドが表示されるために迷うことはないと思いますが、ホーム画面からの基本操作には以下のようなものがあります。

◇アプリからホーム画面に戻る
→ ホームバーを上にスワイプ

◇Appスイッチャー(マルチタスク画面)を表示する
→ ホームバーを上にスライドし画面途中で指を止める

もっとも一般的な使い方はこの2つです。画面を弾くようにスワイプするのではなく画面上でするすると滑らせて止めるスライド操作はあまりしない動かし方なので慣れが必要かもしれません。AppスイッチャーはiPhoneでも頻繁に使うUIなので、意識せずに呼び出せるようになると便利ですね。

なおiPhone XシリーズでのAppスイッチャー操作はiOS 12から一部改善されており、iOS 11では表示されているアプリ一覧から任意のアプリを終了したい場合にアプリを長押ししてから左上の削除ボタンをタップする必要がありましたが、iOS 12ではホームボタンがあるiPhoneと同じように、アプリ一覧から直接アプリのサムネイルを上にスワイプするだけで終了できるようになりました。


Appスイッチャーの改良はとても嬉しい


◇Appスイッチャーを呼び出さずにアプリを直接切り替える
→ ホームバーを左右にスワイプする

◇ホーム画面の1ページ目にジャンプする
→ ホーム画面の2ページ目以降やウィジェット画面でホームバーを上にスワイプする

この2つの操作は意外と知られていないかもしれません。ホーム画面やアプリ画面でホームバーを左右にスワイプすると、Appスイッチャー画面に移行することなく過去に使ったアプリを時系列で切り替えることができます。Appスイッチャーを呼び出す必要がないので、1つ前に使っていたアプリへアクセスする場合などは1アクションで切り替えられるためとても便利です。

ホーム画面の1ページ目にジャンプする操作は、ホーム画面のページ数が増えてきた場合にとても便利です。ホームボタンのある機種で例えれば、ホームボタンを1回押す操作と同じ動作になります。アプリからホーム画面に戻る操作やロック解除と同じなので、「ホームバーを上にスワイプすればホーム画面1ページ目に戻れる」と覚えると良いでしょう。


困ったらホームバーを上にスワイプ


■カスタマイズでホームバーをさらに便利に
さて、ここからはホームバーの小技です。デフォルト環境で可能なホームバー操作は以上ですが、さらに設定を変更することで追加できる動作があります。

◇画面表示を下げる(簡易アクセス機能)
→ ホームバーを下にスワイプする

iPhoneの画面表示全体を下へずらし、片手でも画面上部にアクセスしやすくするというものです。ホームボタンのある機種ではホームボタンのダブルタップなどでできた操作ですが、これがホームバーでも再現できます。

やり方は、「設定」から「一般」を選び、「アクセシビリティ」内の「簡易アクセス」機能をONにするだけです。


この機能、デフォルトでONでも良い気がする


簡易アクセス機能はホーム画面やアプリ操作中、コントロールセンターなどすべての状況で利用できます。下げた画面はアプリを操作するか、ホームバーを上にスワイプしたり上部の余白部分をタップすると通常画面へ戻ります。

ホームバーをさらに画面外に下げるという操作なので最初はやりづらさも感じるかもしれませんが、慣れると片手で簡単にできるようになるのでちょっとしたアプリの操作や片手しか使えない状況での操作で非常に役立ちます。

とくにiPhone Xシリーズは画面が大きく片手での操作が難しいだけに、この機能はぜひとも使い慣れておきたいところです。


アプリ画面上部にある選択タブにも片手で楽々アクセス


これまでに紹介したホームバーを上下左右にスワイプする動作やiOS 12から改良されたAppスイッチャー内でのアプリ終了操作について、以下の動画にまとめてみましたので御覧ください。


S-MAX:iPhone Xシリーズ・ホームバー操作

動画リンク:https://youtu.be/rPuQM8nq30Q
【操作解説】アプリの起動と終了(ホームバーを上にスワイプ) → アプリの起動からAppスイッチャー起動(ホームバーを上にスライド) → Appスイッチャーでアプリを終了(アプリのサムネイルを上にスワイプ) → ホーム画面からアプリを直接切り替え(ホームバーを横にスワイプ) → ホーム画面の1ページ目にジャンプ(ホーム画面でホームバーを上にスワイプ) → 簡易アクセス(ホームバーを下にスワイプ)


■これからはホームバーがiPhoneの象徴に
実は筆者もiPhone XSからホームバーを使い始めた初心者ではありますが、ホームバーの操作は直感的に分かりやすく、すぐに覚えることができました。操作としてはホームバーを上下左右に動かすだけという簡単なものですが、アプリの管理が行えたりショートカットとして利用できたりと利便性の高い操作ばかりです。

難点としてはホームバー領域が若干狭いことと、一部の古いアプリではランドスケープ表示(横画面表示)時にもホームバーが表示されるため、アプリを画面いっぱいに使えない場合があるという点です。


古いアプリは画面比率が16:9な上にホームバーが表示されるため、少し窮屈な表示になってしまう



iPhone Xシリーズに対応した最近のアプリであればホームバーが自動的に隠され全画面で楽しめる


iPhone 8以前のホームボタン操作もとても便利でしたが、ホームバーの便利さはそれを超えているかもしれません。物理ボタンの良かった点を取り入れつつもソフトウェアUIである利点を活かした面白いインターフェイスではないでしょうか。

かつてはホームボタンの存在がiPhoneのシンボルでもありアイデンティティのようなものでしたが、ホームバーは目立たないながらもAndroidスマホにはない操作性を提供してくれる、iPhoneを象徴するUIとなりそうです。ぜひ皆さんもホームバーを使いこなして快適な全画面iPhone生活を送りましょう。


新しいモバイルライフがここから始まる


記事執筆:秋吉 健


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