躍動感あふれるプレーでポルティモネンセを牽引した中島。まさにエースの面目躍如の大活躍だ。(C)Getty Images

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 国際Aマッチウイークを経て、ポルトガル・リーグ1部が再開。日本代表MF中島翔哉が所属するポルティモネンセはホームでのギマラエス戦に臨んだ。

 その開始5分だった。いきなり、日本代表の新10番が魅せる。後方から供給されたロングボールを、つま先でピタッと足下に止めるスーパートラップを披露。そこからDFふたりを細かいフェイントで翻弄して左足を振り抜き、ゴールの右隅に先制点を突き刺さしたのだ。

 その後も、ポルティモネンセは圧倒的なポゼッションで相手チームを圧倒。中島は30分にも味方のパスを絶妙なトラップで収めてシュートを放つが、これは相手GKに阻まれた。
 
 後半も中島は前線で躍動し、仲間と息の合ったプレーを披露する。

 チームは守備のミスから64分にオウンゴールを献上。その4分後に中島のアシストからラザロニがゴールを決めて勝ち越しに成功するも、ふたたび82分に追いつかれてしまう。

 ここで大仕事をやってのけたのが、中島だ。86分、敵のクリアミスを奪うや、相手GKをあざ笑うかのような芸術的なループシュートを決め、本拠地のサポーターを狂喜させたのだ。

 試合は3-2で終了。中島は2ゴール・1アシストとすべてのゴールに絡む活躍ぶりで、チームの今季初勝利に貢献した。

 ポルトガル地元紙の『Regiao Sul』は「ショウヤ・ナカジマがポルティモネンセの勝利を演出!」と絶賛。同じく『O Jogo』も「素晴らしいポジショニングからのゴール!」と日本人MFのハイパフォーマンスをトップで報じている。

 ポルティモネンセのサポーターも、中島が魅せた数々のテクニックに感服。ツイッター上では「2点目、なんてスウィートなロブなんだ」「天才でしかない」「現代のフットボール界における最大の疑問は、ナカジマがまだポルティモネンセにいることだ」と唸っている。

 まさに中島の独壇場となったギマラエス戦。ここからチームとともに、一気に波に乗りそうな気配だ。