6節アドミラ戦以来となるゴールを決めた南野。随所に良さは見せていた。写真はチャンピオンズ・リーグのプレーオフのもの。 (C) Getty Images

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 9月23日(現地時間)、オーストリア・ブンデスリーガの第8節が行なわれ、レッドブル・ザルツブルクは2-1でラピド・ウィーンを下した。
 
 首位を走るザルツブルクが、本拠地レッドブル・アレーナに7位のラピド・ウィーンを迎えた一戦、先制ゴールを奪ったのは、リーガでは2試合ぶりのスタメン入りを果たした南野拓実だった。
 
 36分、右サイドからの攻撃で、ペナルティーエリア手前のハイダラの横パスを後ろ向きで受けた南野は、鋭い反転から右足を振り抜き、ゴール左隅に流し込んで、今シーズン2点目を決めた。
 
 ホームチームが序盤から攻勢に立ち、ボールポゼッションで相手を上回り、多くのシュートを放つなかで、2列目左サイドに入った南野も前線に頻繁に上がってフィニッシュに絡み、42分にも混戦でこぼれ球を拾ってシュートするが、相手DFにブロックされ、追加点奪取はならない。
 
 後半、58分にウィーンのパブロビッチに右ポストを叩くシュートを撃たれるなどのピンチも迎えながらも、ザルツブルクは長く攻勢の時間を維持。59分にはカウンターからグルブランドセンがドリブルで突き進み、こぼれ球を拾ってダブールがシュートまで持ち込む。
 
 南野は左サイドに張りつくのではなく、状況に応じて縦横に広く動き、守備で味方をカバーしながら、攻撃では中盤でチャンスメイクし、時にFWを追い越してストライカーの役割を担うなど、多彩な役割を果たしていく。
 
 67分、ザルツブルクは、ダブールが壁パスで抜け出して決定的なシュートを放つと、ボールはGKに当たって浮き上がり、ゴールに向かって落下。フリーの南野がゴール前でこれを見守るが、ボールはポストにはね返され、南野もこれを詰めることができない。
 
 75分には、エリア内で南野が右に流れながら、ゴールチャンスを得たが、シュートはGKクノフラヒを破るも、その後ろに走り込んでいたDFにブロックされた。
 
 次々にチャンスを作るザルツブルクが、77分にようやく追加点を奪う。ヴォルフが相手DFからボールを奪取し、エリア左外からクロスを入れると、ダブールが技巧的な右足のヒールで合わせ、ニアを破った。
 
 89分、FKからホフマンのヘディングでウィーンに1点を返されるが、ザルツブルクはピンチを迎えながらも、4分間のアディショナルタイムも乗り切って(終了間際にアラーにゴールを割られるがファウルで無効)、開幕戦からの連勝を8に伸ばした。
 
 ザルツブルクはこの後、27日にシュバーツと国内カップを戦い、30日にはリーガ10節でヴォルフスベルガーと対戦する予定だ。