23日、フジテレビ「ジャンクSPORTS」では「日本が熱狂したスポーツ名場面ベスト30」と題し、元プロ野球選手・新庄剛志氏がゲスト出演。名場面21位にランクインした2006年の「新庄劇場」について語った。

2003年12年、メジャーリーグから4年ぶりに日本球界に復帰した新庄氏。当時は巨人やロッテが新庄氏の獲得に動いていたが、新庄氏が選んだのは日本ハムだった。新庄氏は、北海道に移転したばかりの球団において様々なパフォーマンスやプレーで観客を球場に呼び込むと入団3年目の2006年には開幕後数日で引退を宣言、チームの志気を高めて44年ぶりの日本一に導いた。

日本球界復帰に際し、「一番最初に(連絡が)きた監督が原(辰徳)さん」と明かした新庄氏は、「その後にボビー(バレンタイン)がきて、その後に日ハム」と続けると、移籍を決めた理由を「北海道に移転するっていう話を聞いて『俺一人の力でどれだけ人気の出る球団にできるか』という。それが一番。かっこいいでしょ?」とドヤ顔で語った。

また、日本ハムが日本一に王手をかけた2006年の日本シリーズ第5戦、8回裏に最後の打席に入ると目に涙を浮かべた新庄氏はフルスイングを連発し三振に終わっている。

この時の打席を振り返ると、新庄氏は「僕がユニフォームを脱ぐから泣いてたわけじゃない」とキッパリ。「(打席で)1球目見逃しました。そしたら谷繁(元信)さんが『おい、新庄、泣くな。真っ直ぐ行くから、真っ直ぐ打て』という言葉で涙が出てきちゃった。だって日本シリーズですよ」と言い、「『お前、諦めてんの?』と思って」と笑いを誘ったが、「最後まで谷繁さん凄いわっていう涙だった」と話した。