地下アイドルが語る恐怖のストーカー体験「窓を開けるとストーカーと目が合って」

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 華やかに思われがちな芸能界。だが、顔を出して仕事をしているがゆえのリスクもある。女優の菊池桃子さんが被害に遭ってしまった「昔からファンだった」 というタクシー運転手のストーカー事件も記憶に新しいだろう。

 知名度があるからこそ危険な目にさらされることもあるが、知名度がないからといって安心できるかといえばそうでもない。筆者(吉沢さりぃ)も一応、現役のグラビアアイドルである。今回は、私や地下アイドルたちが経験したストーカー被害の数々を紹介する。

◆自宅の出窓を開けるとストーカーと目が合って…

 まだ20代前半の頃。私は当時、芸能活動をしながら西東京のキャバクラでアルバイトをしていて、帰りに必ず寄るコンビニがあった。いつものようにのんきに立ち読みをしていると、「とろいなぁ〜」 と思っていた店員がのそのそ近寄ってきた。

「あのぉ、いつもカワイイなって思ってて。連絡先を教えてください」

 そう言ってうすら笑いを浮かべた。もともと好意を抱いていない、ましてや必要以上の会話もしていないコンビニ店員から、いきなり声をかけられて連絡先を聞かれるのは小気味悪かった。

 まったく彼に関心のない私は丁重にお断りをし、買い物を済ませて帰宅した。ところが、いつも私がコンビニに立ち寄る時間に、必ず彼は店前で待ち伏せをするようになったのだ。

 怖くなった私はそのコンビニを避け、2軒先のコンビニにいくようにした。しばらくすると彼を見かけることはなくなった。

 安心したのも束の間、なんと私の住んでいるアパートの階段に彼が座って待っていた。「あ、ここに住んでいるんですね」 と不自然に笑う。どういうつもりなのか……。私が無言で立ち去ろうとすると、手を掴んできたのだ!

 あまりの恐怖から逃げるように自分の部屋に急いで入った。翌日から友人の家を転々とする生活が始まった。

 とはいえ、ずっと他人の家にいるわけにもいかず、しばらくしてから荷物を取りに帰った。もう大丈夫だろうと久々に自宅に泊ることにした。ベッドの横には出窓があり、そこに置いてある漫画を取ろうとカーテンを開けると、見覚えのある奴がいたのだ。すぐに目が合った。私の部屋の間取りを知っていたのだろうか? 慌てて、鍵がキチンと閉まっているか、内鍵が閉まっているかを確認。あまりの恐怖にのぞき穴は見れず、朝がくるのを待った。

 多めの着替えを用意し、友人宅へ行こうとして玄関を開けた瞬間。そこには私の載っている雑誌の切り抜きと、切り刻まれたDVDがガサツに並べられていた。自分の写真を拾いながら「もうここには住めないなぁ」と考えながらアパートを引き払った。

 そういえば、入り口が周囲から死角となる2階建ての古いアパートに住んでいたときは、何度も階段のところで“露出狂”に待ち伏せされたこともあった。それ以降、私の部屋探しの条件は、オートロック・3階以上・通り沿いが必須となっている。

◆バイト先の上司が履歴書で個人情報を特定

 “ストーカー”認定するには大げさと思う人もいるかもしれないが、こんなこともあった。

 芸能活動をはじめて間もない頃、大学に通いながらコールセンターでアルバイトしていた。そのコールセンターにはおそらく半年ぐらい勤めたが、時給が低いことを理由に辞めてしまった。辞めた当日に、知らない番号から連絡がきた。特に疑いもせずに電話に出るとバイト先の上司だった。

「急に辞めちゃって寂しいな。お金大丈夫なの? いつでも……毎週でもご飯おごってあげるから連絡してよ?」

 バイトしていたときは業務以外の会話はなく、「私が辞めてなんでこの人が寂しいんだ?」と不思議に思った。そもそも、なぜ私の連絡先を知っているのかと尋ねると、サラッと「履歴書を見た」と言った。個人情報保護法の意味って……?