新iPhoneの画面XS、XS Maxの「Super Retina」とXRの「Liquid Retina」は何が違うのか?

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新しいiPhoneのiPhone XS、XS Maxが、21日に発売となった。そして、XRは10月26日に発売となる。

今回の新iPhoneは、
・上位モデルのXS、XS Max
・廉価モデルのXR
という位置づけだ。

XS、XS MaxとXRは、ディスプレイやカメラのスペックが異なっている。

今回は、その中でもディスプレイの違いに注目して見てみよう。


●上位モデルは有機EL、XRは液晶ディスプレイ
iPhone Xの後継となるXS、XS MaxそしてXRは、Xで特徴的だったオールスクリーンで切り欠き(ノッチ)付きの大画面ディスプレイを搭載する。
XS、XS Maxはいずれも10万円超えの上位モデルで、XRは8万円台からの価格となる。

いずれのモデルもCPUは「A12Bionicチップ」を搭載する。
XS、XS Maxは、カメラに広角と望遠のデュアルカメラを搭載し、XRは広角のみのシングルカメラとなる。

ディスプレイのサイズは次のようになっており、上位モデルが搭載するディスプレイ「Super Retina」は有機EL(OLED)、XRが搭載する「Liquid Retina」は液晶(LCD)だ。
iPhone XS 5.8インチOLEDディスプレイ
iPhone XS Max 6.5インチOLEDディスプレイ
iPhone XR 6.1インチLCDディスプレイ

LCDは従来からスマートフォンのディスプレイとして広く採用されてきた液晶ディスプレイのこと。アップルが今回「Liquid Retina」と名付けているのは、次のような特徴を持つためだ。
・iPhoneの中でも最大のLCDを搭載しながら、オールスクリーンのデザインで、手の中に収まるサイズ
・高度なカラーマネジメント機能により、色の再現性を高めた
・6チャンネルの光センサーにより、周囲の光の色温度に合わせて、画面上のホワイトバランスを微調整する

それに対してXS、XS Maxが搭載する有機ELは、先のiPhone Xのほか、サムスンのGalaxy S9など、いずれもハイエンドモデルで採用されている。
有機ELの特徴は、「黒色」の表現が明確で、ディスプレイのコントラストをはっきり表現できることなどがある。

アップルの「Super Retina」には、次のような特徴がある。
・100万対1の高いコントラスト比で「黒色」を表現
・画像を表現するピクセルの密度がアップル製品の中でもっとも高い(458ppi:1インチあたり458ピクセル)
・高度なカラーマネジメント機能により、色の再現性を高めた
・6チャンネルの光センサーにより、周囲の光の色温度に合わせて、画面上のホワイトバランスを微調整する

上位モデルは10万円を超えるお値段となるがカメラにもディスプレイにも、高機能なパーツが惜しみなく使われている。そこまでの金額は出せない場合、iPhone XRを選択しても、高スペックなCPUを搭載し、ディスプレイにも十分に先進的な機能が採用されている。