再建目指すミラン、アーセナルCEOの引き抜きに成功…12月1日付で入閣

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 ミランは18日、アーセナルのCEO(最高経営責任者)を務めているイヴァン・ガジディス氏がオファーを受け入れ、12月1日付でCEOに就任することが決まったと発表した。

 アメリカのヘッジファンド『エリオット』社が経営権を握り、再建を図っているミラン。今月12日付のイタリアメディア『スカイ』によれば、ミランはクラブ強化を目指してガジディス氏の引き抜きを画策し、交渉を行っているという。今夏には金銭面の条件で折り合わずに破談となったとも伝えられたが、再び話し合いが始まったようだ。

 そして今回、ガジディス氏の招へいが正式決定。12月1日付でCEOに就任し、ミランの強化に尽力することとなる。同氏は「私はこの新たなチャレンジに興奮している。ミランの復権を確かなものとするために、全力を尽くすよ。パオロ・スカローニ会長が信頼してくれたことに感謝している」とコメントしている。

 ガジディス氏はメジャーリーグ・サッカー(MLS)の創設に貢献した後、2008年末にアーセナルのCEOに就任。アーセン・ヴェンゲル前監督体制を支え、今夏にはウナイ・エメリ監督を招へいした。ミランは「ワールドクラスのCEOを迎え入れる」と公式HPに記し、同氏の実績を紹介している。

 ミランは今シーズン開幕前、第25代会長にパオロ・スカローニ氏が就任。クラブのレジェンドである元ブラジル代表MFレオナルド氏をテクニカルディレクターに招へいしたうえ、元イタリア代表DFパオロ・マルディーニ氏もフロントに迎え入れた。2008年からアーセナルの強化に携わってきたガジディス氏の引き抜きは成功するだろうか。