本格的なドローンの方が初心者に優しい? 誰でもワンランク上の空撮絵が楽しめるDJIの新製品

写真拡大 (全6枚)

DJI JAPANは8月24日、コンパクトながら本格的な空撮が楽しめるドローンの新製品「DJI Mavic 2 Pro」と「DJI Mavic 2 Zoom」を日本国内でも発売することを発表した。

・Mavic 2 Proは189,000円(税込)
・Mavic 2 Zoomは162,000円(税込)
と、個人で購入するにはまだまだ高いという印象だが、映像のプロも使用するドローンであるという意味では、コストパフォーマンスは高い。

そもそもドローンというと、前述した価格以外に、
・操作が難しそう
・飛ばすと問題になりそう
など一般の方は、ネガティブな要素も感じている人も多い。

数千円で購入できる小型のドローンは、その軽さから風の影響を受けてしまい思ったように飛ばすのが難しい。静止して高さをキープするだけでも補正の操作が大変なのである。

一方で、Mavicシリーズをはじめとする本格的なドローンは、本体に搭載したセンサー技術を使って高さをキープしながら静止することが可能だ。小型のドローンよりも安定し、姿勢制御はすべて自動で行うため、扱いは簡単なのである。
Mavic 2シリーズは本体が軽いこともあり、風の影響を受けることがあるが、それでも静止していた位置へ復帰しようと機体を自動制御する。


付属する送信機の下にiPhoneなどのスマートフォンを取り付けて空撮モニターとして利用する


機体の操作は送信機の2本のスティックで行う。
操作方法は何種類かあるのだが、初心者でも操作しやすいのが、
・左手の上下操作で上昇下降
・左右操作で旋回
・右手の上下左右で水平移動
といった操作だ。
機首の向きを変える旋回操作さえしなければ、
・右手を上側に操作すれば奥へ移動する
・右手を下側に操作すれば手前へ移動する
・左右の操作は、まさに左右に移動する

誰でも見たままの方向へ飛ばすことができるのがこの操作の良いところだ。
機首を回転させた場合は、自分のその方向を向くと操作しやすいだろう。




Mavic 2シリーズは、本体に前後左右、そして上下を含む8つのセンサー搭載し、飛行中に障害物を認識する。
例えば前方に障害物があった場合は、
自動的にその障害物を検知して適時停止する。

また、障害物に近付いた場合は、
手元のコントローラーに振動と音で知らせる機能も搭載しているため、奥行に対して距離感覚が掴めないうちはこの機能が重宝する。

こうした飛行をアシストする機能を搭載しているので、初心者でもすぐに操作になれることができる。

つまり本格的なドローンほど、初心者に優しいと言える。

飛行エリアの問題は、社会問題になったこともあり、なかなか難しい状況には変わりない。建物や人が居ない、広大な私有地でもあれば別だが、安全面を確保できる場所でしか飛行はできない。

折角の空撮機能なので観光地で“ふら〜っ”と飛ばしたいところだが、残念ながらそれはNGである。
なお、人口密集地や飛行場の付近など飛行禁止エリア以外なら、国土交通省に申請することで飛行の許可を得ることができる。

・変わりゆく景色を残しておきたい
・自主製作の映画のワンシーンで使いたい
など、撮影目的が見つかったら申請してみると良いだろう。

ドローンを楽しむ上で、この飛行できるエリア探しが一番の難関だが、空撮映像は身近な場所でも普段見ることができない驚きと発見がある。

絶景ポイントでの空撮はどんなに高価な一眼カメラでも不可能だ。
ドローンは、新しい写真や映像の世界を広げる機材として価値があるのだ。




さて、Mavic 2 ProとMavic 2 Zoomの違いだが、
Proの方は、
大型の2000万画素の1インチのイメージセンサーを搭載する。
本格的な映像製作に対応する高画質な記録方式に対応するほか、HDR(ハイダイナミックレンジ)撮影も可能だ。これまで行ってきた空撮をコンパクトなボディで高画質を実現したモデルといえる。

一方のzoomの方は、
24-48mmの光学2倍ズームレンズを搭載し、広い範囲を映す空撮の撮影手法のほかに、被写体をクローズアップしたカメラワークにも対応する。
イメージセンサーは1/2.3インチの1200万画素だ。

Mavic 2 Zoomは、従来の空撮ではできなかったズーム機能で、映像表現の幅を広げる新しい試みを持つモデルある。
FHD(1920×1080ドット)なら、光学2倍ズームに加えて、画質劣化の少ないロスレスズームを合わせることで最大4倍ズームを可能としている。野生動物の撮影シーンでは離れた場所から大きく映すといったことも可能になったという。




今回、実際にMavic 2 ProとMavic 2 Zoomの飛行体験を行ってみた。

まず驚いたのは飛行時の音が静かになったことだ。
ドローンと言えば、甲高い音に威圧されてしまう印象があったが、それが気にならないほどの静音化に成功している。

この日は強風が吹くなかでの体験となったため、ゆっくりと飛行させると風にあおられてフラフラしてしまう。ところが、撮影した映像にはその揺れがなく安定した飛行映像が記録されていた。このスタビライザーの技術は素晴らしい。

飛行の操作も楽しく、距離が離れているとスピード感がわからないが、自分の方へ帰ってくると思ったよりスピードが出ていることに驚く。それでもドローン初心者の筆者でも安定して操作できているのである。

画面タッチ操作で簡単に指定できる機能として、目的の被写体のまわりを旋回したり、人物に併走したりと自動操縦系の機能も充実している。また、プロ仕様のGPSを用いた飛行プランによる本格的な空撮も可能だ。




Mavic 2シリーズは、空撮のための本格的な撮影機能と、安全に飛行させるためのアシスト機能で誰でもが空撮が楽しめるドローンである。これからドローンを初めてみたいと思ったら、これを買っておけば間違いないと言える機種であると感じた。


執筆  mi2_303