カナダでは9月17日から、心臓疾患のリスクを増加させることを理由に食品への「トランス脂肪酸」の使用が禁止になりました。

マーガリン、ショートニング(焼き菓子など)、サラダ油など、さまざまな食品に使われてきた人工添加物です。

 

Canada bans artificial trans fats in all foods starting Monday

カナダでは実際には禁止されるまでに15年ほどかけたそうですが、ようやく施行の運びとなりました。

(※正確には人工的に作られるトランス脂肪酸の主な原料である部分水素添加油脂の禁止)

元々ラードの代用品として使われ、他にもパン、マヨネーズ、アイスクリームなど多くの食品に使われてきましたが、今後は別の材料を使わなくてはならないとのこと。

これにより20年間で約1万2000件の心臓発作を防ぐことができるとの主張もあります。

海外掲示板のコメントをご紹介します。

●禁止される原材料としてどんな例があるの?

↑ショートニング、マーガリン、一部のクッキングオイルなど。

↑皮肉にも、ラード(やバター)は不健康だと悪く言われていたが、実はそう不健康でないかもしれず、その代替として使われたはずのマーガリンのほうが本質的に遅行性の毒かもしれない。
80年代後半はベジタブルオイルだからと、マーガリンのコマーシャルが激しく推奨していた。健康的でライトであるとね。

↑バターを悪者にしてたのはマーガリン側の人間たちだよ。バター側の人間は、マーガリンはバターに似せて色を染めてはいけないとやり返した。本来の白色にすべきだとね。
でも最後に笑うのはバター側の人間だな。マーガリンは今や違法なんだ。

↑マーガリン全部が違法ではないよ。ほとんどのマーガリンは水素化されていないからね。

●カナダ人だが、なんだって? いつそんなことが起こったんだ。

↑15年前だよ。だが月曜日から施行される。

↑15年? なんてこった。車輪が回るのは遅いな。

↑製造業が対応できることを確認しないといけないからね。(トランス脂肪酸を含まない)新しいレシピやそのテストも必要だ。
サプライチェーンもサポートしなければいけない。自国の産業を必要以上には麻痺させたくないんだ。

↑すばらしいコメントだ、そして真実。

●ファストフードはどういうことになる?

↑今となっては何も変わらない。ほとんどの製造業では使用禁止の告知を15年前から受けていたからね。

●カナダのことはわからないが、アメリカではトランス脂肪酸の量が0.5g以下なら「0」と表示して構わないことになっている。

↑カナダのはトランス脂肪酸「0」ではなく禁止なんだ。偶然に少量が入ってしまったらどうかはわからないが、どんな量でも故意に入れてはいけない。


アメリカでも6月に、トランス脂肪酸を多く含む「部分水素添加油脂」の使用が原則禁止されたとのことです。

日本では規制はなく表示義務さえないですが、内閣府食品安全委員会(食安委)は「日本人の摂取量は少なく健康への影響は小さい」と判断されています。

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