昨年のキングオブコント優勝者のかまいたち

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 果たしてスターは生まれるのか!? 今月22日に決勝が行われるコント日本一決定戦「キングオブコント2018」(TBS系で生中継)のルール変更に、お笑い芸人や芸能プロダクションから、大ブーイングが起きている。これまで多くのスターが輩出された賞レースだが、ルール変更された現方式に、お笑いタレントたちからは嘆き節が止まらない。

 キングオブコントは昨年まで、準決勝が終わった直後に決勝進出者を決定し、発表会見を行っていた。今年も今月6、7日に準決勝を行ったが、この場では決勝進出者を発表せず、決勝当日に番組を進めながら発表するというルールに変更された。ちなみに、今年のキングオブコントで準決勝に進出したのは32組。そのうち決勝に進むのは10組だ。

 所属する芸人が準決勝に残っている芸能プロ関係者は「昔ほどではないとはいえ、キングオブコントなどの賞レースは、無名のコンビが一躍スターになれる夢のある大会。でも、仕事のオファーが舞い込み始めるのは、決勝の後ではなく、ファイナリストに決まった時だったのに…。今年のルールだと、当日まで誰が決勝に行ったか分からない。オファーが来るチャンスが激減してしまう」と嘆いた。

 またある男性お笑い芸人は「みんな、文句言ってましたよ」と明かす。

「決勝当日に“ファイナリストです”と明かされても、その日は優勝したコンビしか注目されませんからね。まあ去年のにゃんこスターみたいによっぽどのインパクトを残したら、優勝しなくてもオファーが来るかもしれないけど、ほとんどはファイナリストになったことすら忘れられてしまうのでは」

 ルール変更の背景にあるのは視聴率だ。

 2015年は15・0%、16年は12・1%と2桁を記録したキングオブコントだが、昨年は9・7%と、1桁に落ち込んでしまった。

「ゴールデンタイムに全国ネットの生放送でお笑いの賞レースをやるなら、2桁は最低限のノルマと言える。昨年はそれを切ってしまったから、TBSとしてはテコ入れが必要。そのためのルール変更で『ファイナリストを番組内で発表することで視聴者に興味を持たせよう』という作戦でしょう」(テレビ局関係者)

 実際にキングオブコントでは、1桁に落ち込むとルールを変更することが多いという。

 第1回が行われた08年から12年までは10%以上の視聴率を維持した同番組だが、13〜14年の2年間、1桁に落ち込んだ。すると15年は、それまで浜田雅功とともに司会を務めていた「ダウンタウン」松本人志が審査員を務めるようになったのだ。

「松本と『さまぁ〜ず』の三村マサカズ、大竹一樹、『バナナマン』の日村勇樹、設楽統の5人が審査員になった。“笑いのカリスマ”である松本がコントをどう審査するのか注目されたので、15年は15・0%という高視聴率になったんですが、それも徐々にあきられたのか16、17年と下がってきた。それで今回、ルール変更を決めたのだろう」(同)

 とはいえ芸人やプロダクションはたまらない。

「決勝進出が決まったコンビは、ちょうど今ぐらいの時期にテレビやイベントのオファーが舞い込む。新聞などの取材も来て、一般の人に知ってもらえるチャンスなのに、今年はそれができない。来年からは『出てもしようがない』と、キングオブコントを敬遠するコンビも出てくるかもしれない」(前出の芸能プロ関係者)

 TBSとしては思い切ったルール変更となったが、果たしてうまくいくのか?

(視聴率は関東地区、ビデオリサーチ調べ)