分裂の序章か!? 芸能界に激震が走った。12日夜、ジャニーズ事務所は「タッキー&翼」が解散、その上でタッキーこと滝沢秀明(36)が、年内で芸能界を引退し裏方に専念すること、さらに今井翼(36)も退所することを発表したのだ。ジャニー喜多川社長から後継指名された滝沢だが、電撃引退の裏にあるのは、ジャニーズ内で再びささやかれている派閥抗争。滝沢の引退を機に一気に導火線に火がつき、分裂する可能性まで指摘されている。

 ジャニーズは12日夜、滝沢と今井の連名の署名が入った書面1枚と、ジャニー喜多川社長名義の同1枚を報道各社にファクス送信。タッキー&翼が2002年9月11日にデビューし、丸16年たった10日に解散し、滝沢は引退し、ジュニアの育成および舞台やコンサートのプロデュースなど裏方に回ること、またメニエール病で療養中の今井が退所することを明らかにした。昨年、活動を休止したタッキー&翼の復活を待ちこがれていたファンにとっては、胸が痛むサプライズとなってしまった。

 解散、引退、退所と衝撃的なワードが並ぶなか、最も注目すべきは滝沢の引退と育成&プロデュース業専念だ。

「大きくなった“ジャニーズ帝国”で、ジャニー社長が経営面にタッチすることはほぼなくなったが、手放していないのがジュニアの育成と舞台演出の2つ。近い将来、これをタッキーに任せるということです。タッキーも以前からジャニー社長の仕事を手伝ってきた」とは芸能プロ関係者。

 13歳の時にジャニーズに入所した滝沢は所属タレントのまとめ役として腕を振るってきた。

「とにかく礼儀正しく、きっちりとした性格で、後輩の面倒を誰よりも見てきた。同年代や後輩からの人望はジャニーズ一です。ジャニー社長から後継指名を受けたことに、異論のある所属タレントはほとんどいないでしょう」と前出関係者。

 ただ、疑問が残るのは「なぜ引退しなければならないのか」ということだ。ジャニー氏もファクス文書で「本人にはプレイングマネージャーの選択肢があることも伝えましたが、裏方に専念したいという強い希望を受けて」と明かしている。

 テレビ局関係者は「ジャニーズにはジュニアも含めると400人くらいのタレントがいる。それをまとめるには、裏方一筋でやっていかなければならない、という滝沢の気持ちは分かります。それでも事務所の経営に関わることはないという話です」(同)という。

 あくまで、今のジャニー氏の立場を受け継ぐ形となるのだが、懸念される事態が勃発する可能性もささやかれている。それは、かつて事務所を揺るがした“後継者争い”だ。3年前の1月、週刊文春のメリー喜多川副社長への「派閥抗争説」のインタビューが契機となり、SMAP解散にまで話が進み、翌年に元SMAPチーフマネジャーの飯島三智氏、そして昨年、3人の元メンバーが退所したのは記憶に新しいところ。

「ジャニー社長がタレントの売り出し方などに不満を持った時期があり、『このままだとタレントが潰されちゃう』と嘆いて、飯島氏を重用したのがきっかけとも言われています。藤島ジュリー景子副社長(メリー氏の娘)との後継者争いは飯島氏が退社したことで終止符が打たれましたが、今回、ジャニー社長の後継者が正式に発表されたのですから、抗争が再燃する?との懸念が出てきた」とはある芸能関係者だ。

 とはいえ滝沢は経営には関わらないと言われているだけに抗争の心配は無用という見方もある。別のプロダクション関係者からは「ジャニーさんも、かつてほど不満は抱いてない」とも。だが、すべて一枚岩というわけでもない。

「もともとタッキーは、ジャニーズ内で人望も厚く、慕っているタレントも多い。あのSMAP騒動の時も、今後を不安に思って、タッキーに相談していたというタレントも多いと言われています。中には今の経営陣の手法を面白く思わない者がいるのも事実。そういった“不満分子”が増えてきて、滝沢を担いだらどうなるか…。再び抗争となり分裂危機ともなりかねない」(前出の芸能関係者)

 所属タレントからの求心力がある滝沢の裏方専念は、事務所内に新たな“権力”が生まれるということ。今はかろうじて保たれているパワーバランスが崩れ、滝沢のもとにタレントが集結して分裂騒動に発展してもおかしくない。