9日、日本代表は大阪移動後の初めての練習を行った。今回の日本代表の練習ではこれまでと違い、GKは最初からフィールドプレーヤーと別れてトレーニングを行う。

今回選ばれているGKの中には、これまで日本代表に召集されたGKの中では最も高身長の197センチのシュミット・ダニエルがいる。

「あまり自分に武器があると思ってません。練習やっていて、まだ基礎的な部分とか経験、チームをコントロールする部分では劣っていると思うし、試合経験もまだまだ乏しい」。シュミットはそう謙虚に語る。

今回のメンバーの中には、ハイクロスに自信を持っている東口順昭がいる。シュミットは「ヒガシさんは身体能力もあって世界でも戦えるだけの高さを出せる人」だと見ているそうだ。

だが練習のとき、シュミットは他のGKに比べてボール一つ分上空でキャッチできていた。また、これまで身長があまり高くない日本のGKはステップワークを鍛えて遠くのボールに反応したが、シュミットは1ステップ少なく遠くのボールに飛びつける。

その長所を聞くと、「でもステップワークできたほうがいいじゃないですか。そこはやんなきゃいけないです」と意欲を見せた。では長身のGKの弱点になりやすい、低いボールについてはどう考えているのか。

「確かに低い、早い、横のボールには弱いかもしれないんですけど、それはシュートを受けていく中で改善しなければいけないと思います。でも自分はいつまでもラージサイズのGKなので、その弱点よりも、自分の長所を生かせるような練習をしていければいいかと思っています」

2014年に仙台でプロになり、2年目のときに「26歳までに代表に入る」という目標を立てた。だが出場の場を求めてJ2の熊本や松本に期限付移籍するなど、順調とばかりは言えなかった。本人は「自分の中で苦労してここまで来たという気持ちはあまり持っていない」と言いつつ、「学生のときから自分は遠回りするタイプ」と思っているそうだ。

本人が言うとおりなら、今回は出場が難しいかもしれない。それでも4年後、円熟味が出始めるころの30歳でワールドカップを迎える、ラージサイズのGKがいることは日本代表にとって好材料だろう。

【森雅史/日本蹴球合同会社】