寒さで震え、歩く力もない生徒たちが、背負われて次々と屋内へ運ばれた。福岡市早良区の福岡講倫館高で8日、雨が降る中で続けられた体育大会。多くの生徒が過呼吸や低体温の症状を訴え、救急搬送される事態を招いた。ある1年の男子は「手のひらが冷たく、真っ白になった。震えている生徒の気持ちが先生に伝わらなかった」と明かす。

 体育大会は午前8時45分に開始し、約1時間後に雨が落ち始めた。雨脚が強まる時間帯もあり、学校は早めに切り上げる雨天用のプログラムで競技を続けた。

 だが、女子のダンスでグランドに横たわる動きのある生徒は、ずぶぬれになった。ぬれながらスタンドで応援を続ける生徒もいた。

 全員参加で人文字をつくる最後の演目の準備をしていた正午ごろ、体調不良を訴える生徒が出始めた。

 風に体温を奪われ、息苦しそうにうつむき泣きだした女子生徒もいたという。「周りの生徒の唇はみんな紫色。テントの中の先生たちは、寒さに耐えているのが分からなかったのかもしれない」と1年の男子。

 気温が大きく変化する時季。学校は、熱中症だけでなく、低体温にも十分な配慮をしないといけなかったのではないか。

=2018/09/09付 西日本新聞朝刊=