出産したあと1年未満の間に自殺した女性は、2016年までの2年間に少なくとも92人に上ることが、国立成育医療研究センターの調査で初めて分かった。出産後1年未満の女性の死因では最も多く、専門家は、産後のうつが関係しているとみている。NHKニュースが報じた。

出産したあとの女性は体調や生活リズムが大きく変化することなどで10人に1人の割合でうつになると指摘されている。しかし、自殺にまで至るケースがどれくらいあるのか、実態は分かっていなかった。

産後のうつの対策をめぐっては、国は2017年度から、出産まもない母親の心の問題を含めた健康状態を把握する取り組みを支援する制度を始めたが、初年度に実施した自治体は4%にとどまっている。国立成育医療研究センター研究所の森臨太郎部長は「自殺の背景にある産後のうつのリスクの高い人を早期に見つけて支援につなげることが必要で、早急に対策を実施していくことが大切だ」と話した。

“産後うつ“か 出産後1年未満の女性の死因は自殺が最多(NHKニュース)