神宮球場で中日ファンの怒りが爆発(画像はイメージ)

写真拡大

悪夢のようなサヨナラ負けに、竜党の怒りが爆発した。

2018年9月4日の対ヤクルト戦(神宮球場)。救援陣が総崩れした中日は、9回に6点差を追いつかれて大逆転負け。試合後のレフトスタンドからは、球場を去る選手やコーチに向けて「殺すぞ」「ボケェ!」などの暴言が飛んだ。

「ふざけんな、お前!!」

中日が9-3と大差をつけて迎えた9回裏。マウンドには、この日1軍に復帰した元守護神・田島慎二が上がった。しかし、先頭打者に四球を与え、続く代打・武内晋一に2ランを浴びた。

田島はその後も大荒れ。1死を奪うも、3連打に2つのワイルドピッチが絡み、気づけば3点差に。慌ててブルペンから送り込まれた祖父江大輔、岩瀬仁紀も勢いを止められず、中日のピンチはどんどん拡大する。

結局、この回4人目の福谷浩司が右中間を破るタイムリーを浴びて延長戦に突入。同点の延長11回ウラには、2死から突如として乱れた又吉克樹が、伏兵の上田剛史にサヨナラ3ランを打たれ終戦した。

楽勝ムードから一転の屈辱的なサヨナラ負け。こうした展開に、台風21号の影響による強風が吹き荒れていたスタンドで、最後まで試合を見守り続けた現地ファンの怒りが爆発した。

三塁側ブルペン脇の通路からチームが退場する際に、近くにいた一部のドラゴンズファンが、選手やコーチに向けて激しいヤジを浴びせかけたのだ。例えば、9回に4失点を喫した田島に対しては、

「ふざけんな、お前!!」
「田島テメェ、殺すぞお前、田島ァ、コノヤロー!」
「何回やってんだコノヤロー、本当に...」

といった暴言が飛んでいた。

森監督に「立浪に代われ」のヤジも

また、この試合で7回3失点の好投を見せた先発・ガルシアが現れると、ヤジはピタリと止んで大きな拍手が。一部のファンからは、「ナイスピッチ!」「ありがとう」などの温かい声援も送られていた。

だが、その後ろからサヨナラ被弾を喫した又吉が姿を見せると、中日ファンの怒りは再びヒートアップ。「又吉コノヤロー、何やってんだ」「お前ヒゲ剃ってこい」などの激しい怒りの声が飛んでいた。

また、森繁和監督に対しては、「田島なんかに投げさせてんなオラァ」「立浪(和義)に代われ、立浪に代われ」などの野次が。朝倉健太投手コーチにも、

「責任とれ、辞めろ。(川上)憲伸に変われ、お前じゃ役不足(ママ)なんじゃボケェ!」

との怒号が飛んでいた。

こうしたヤジの様子は、現地を訪れていたファンの1人が一部始終を動画で撮影し、それをツイッター上で公開したことで話題に。ツイッターやネット掲示板には、

「許されないレベル」
「ファンとして人間として言ったらあかん」

と過度なヤジに不快感を示す声が出る一方で、「ヤジの是非はともかく、中日ファンがキレる気持ちはわかる」との意見もあった。