キューバ首都ハバナにある米国大使館(2018年2月21日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】キューバと中国に駐在していた米外交官とその家族ら計30人以上が「謎の病」を訴えた問題で、米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)は2日、非通常兵器である「マイクロ波兵器」による攻撃との疑いが強まっていると報じた。

 被害者らは、ホテルや自宅の部屋で強烈な高音を聞いた後、吐き気や激しい頭痛、倦怠(けんたい)感、めまい、睡眠障害、難聴などの症状が表れたと証言している。

 キューバで症状を呈した21人を診察した医療チームが今年3月に米国医師会雑誌(JAMA)に発表した研究論文に、マイクロ波兵器への言及はない。

 だが論文の主執筆者である米ペンシルベニア大学(University of Pennsylvania)脳損傷・修復センターのダグラス・スミス(Douglas Smith)所長はニューヨーク・タイムズ紙の取材に対し、現時点ではマイクロ波兵器によるものという見方が主流となっており、同医療チームは外交官らが脳損傷を受けたとの確信を強めていると明かしたという。

 スミス氏は「最初は皆、どちらかと言えば懐疑的だった」と認めながらも、「今では誰もがそこに何かがあったという考えで一致している」と語ったとされる。

 ただ米国の国務省と連邦捜査局(FBI)はいずれも、マイクロ波兵器による攻撃とは断定しておらず、同紙は攻撃の主体やその理由については未解明の疑問が多く残されているとしている。
【翻訳編集】AFPBB News