ベティスに引き抜かれたロ・チェルソ。パリSGではネイマールやエムバペらと強力な攻撃陣を形成した。 (C) Getty Images

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 欧州主要リーグの移籍市場最終日となった現地時間8月31日、ベティスは、フランス王者のパリ・サンジェルマンからアルゼンチン代表MFのジオバニ・ロ・チェルソを獲得したことを発表した。契約は買い取りオプション付きの期限付き移籍となっている。

 現在22歳のロ・チェルソは、アルゼンチンの名門ロサリオ・セントラルの下部組織出身で、19歳となった2015年7月にトップチームでのキャリアをスタート。そこで一気に名を上げる活躍を見せ、2016年7月にパリSGに引き抜かれた。

 加入2年目となった昨シーズンは、ウナイ・エメリ監督(現アーセナル監督)の下で、コンスタントに出場機会を与えられて才能が開花。類まれなシュートとパスのセンスをいかんなく発揮し、ネイマールやキリアン・エムバペ、エディンソン・カバーニら豪華攻撃陣を引き立てる役割を担った。

 そこでの活躍が認められ、アルゼンチン代表にも招集されると、先のロシアW杯では最終メンバー入りも果たした。

 そんな若き精鋭の獲得に至ったベティス。今シーズンはヨーロッパリーグにも出場するため、今夏の移籍市場では積極補強を敢行。中盤では日本代表MFの乾貴士やスペイン人のセルヒオ・カナレス、ポルトガル代表MFのウィリアム・カルバリョを加え、さらにバルサに所属するラフィーニャの引き抜きも画策していた。

 アンダルシアの名門の一員となったロ・チェルソは、クラブ公式サイトで入団の喜びを語っている。

「色々な歴史を持つこのクラブに来られたことを、僕はとても幸せに思っているよ。彼らが僕に与えてくれた自信や恩を、ピッチで返したいと思っている。しかも、ここで生き抜くためには欠かせないダービーから始められるなんて最高だ。良い方向に動くことを信じよう。

 ここに来ることを決断した要因は、クラブのプロジェクトが素晴らしかったからだ。選手は、クラブが抱くプロジェクトに興奮し、賛同した瞬間から、とても意欲的になるものなんだ。それこそが、僕がいまここにいる理由だ」

 さらに、「監督の指示を素早く理解し、新しいチームメイトともうまくやりたいね」と語るロ・チェルソは、主戦場はセントラルMFだが、攻撃的MFやボランチにも起用にこなすポリバレントさが売りの選手で、類まれなパスセンスとテクニカルなドリブルは随所で違いを生み出す。

 今シーズン、3-4-2-1の2シャドーの一角を務めている乾にとっては、強力なライバルの登場であり、今後の起用に少なくない影響を与えそうだ。

 ちなみにロ・チェルソを放出したパリSGは、同時にストークからカメルーン代表CFのマクシム・シュポ=モティングを補強。トーマス・トゥヘル監督がマインツ時代に指導した大型アタッカーを加えたことで、チームバランスを保った格好となった。