31日午前6時の台風21号の位置と5日間進路予想。

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台風21号は、きょう午前6時現在、日本列島から直線距離にしておよそ2000キロほど離れた海上を時速20キロで進んでいます。きょうの午後には「猛烈な」台風にまで発達し、更に、あすになると中心気圧が905ヘクトパスカルまで下がって、今年発生した台風の中では最も発達する予想となっています。来週の火曜日から水曜日にかけては日本列島に直撃するおそれもあり、進路はもちろんですが、どのくらいの勢力を保ったまま近づいてくるかも懸念材料です。

また、日本付近には今週末も引き続き秋雨前線が停滞します。すでに東北や北陸では降り始めからの雨量が200ミリ近くになっているところもありますが、週末は前線が南下して、東・西日本の広い範囲に雨をもたらします。秋雨前線による雨で地中の水分量が普段より多くなっているところに台風の雨が重なってしまうかもしれません。

あす9月1日は防災の日です。今年に関しては、台風21号による大雨や暴風、高波、高潮から命を守るという具体的な想定で色々と話し合ってみるといいかもしれません。

(気象予報士・染井 明希子)