以下画像はHIROMITSU TAKAHASHI(@hirohiromix212)さんのツイートより

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今ネット上で大学内に綺麗な池があると話題になっている。まずは該当の投稿を見てみよう。

水面に夕焼けが映り込み、息を呑むような美しさだ。投稿者は「神だった。アニメのワンシーンかと思った」とも述べており、あまりの綺麗さに驚いたようだ。投稿者によると、該当の池は「鏡池」と言って、山形県にある東北芸術工科大学の施設であるらしい。

この投稿を受けて、

ウユニ塩湖みたい...綺麗」
「ため息の出る美しさだ」
「通いたい。このためだけに」

といった声も上がり、日本にもボリビアの「ウユニ塩湖」のような場所があるのかと期待に夢を膨らませている声も見受けられた。

大学の中にこんなに綺麗な池があるとは、一体どういうことなのか。Jタウンネット編集部は大学側に詳しい話を聞いた。

「鏡池」で決意を新たに!?命名由来は刑務所の橋

Jタウンネット編集部が2018年8月29日、東北芸術工科大学企画広報課担当者に話を聞くと、実のところこの「鏡池」には名前がついていないのだという。大学の建物に「鏡橋」と呼ばれている施設があり、橋がかかっている人工の溜池のことを通称で「鏡池」と呼んでいるのだそうだ。

「鏡橋」の命名の由来がまた面白い。北海道の網走(あばしり)刑務所にかかる「鏡橋」をモデルとして、受刑者が水面に映る自分の姿を見て今までの自分を見つめ直すように、学生がこの橋を渡る時に自分を見つめ直して、決意を新たに頑張ってほしいとの思いが込められているそうだ。

ウユニ塩湖のようだ」との声も上がっているが、担当者は「たしかに言われてみれば......」。担当者によれば、建物が西側に立っているため、今回に限らず晴れると夕日がとても綺麗に見えるとのこと。

「季節毎に見え方が違ってくるので、創作のイマジネーションにしてもらえればと思います」

最近では大学でも施設改修が行われており、外部の人が来ても楽しんでもらえるようになってきているという。

「地域とのつながりを大切しているため、本学の珍しいところは門がないところなんです。今回のことも外部とつながる一つのきっかけになってくれたらと思います」

直近では東北芸術工科大学主催の「山形ビエンナーレ」が9月1日から9月24日の期間、開催される。