生の鮭なら普通にアニサキスはいる(写真はイメージ)

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スーパーで買った生鮭の切り身の中に、寄生虫のアニサキスが入っていたとして、それが動く様子の動画がツイッター上に投稿され、注目を集めている。

もっとも、十分に加熱して調理すれば問題ないようだ。

70度以上で加熱するか、マイナス20度以下で24時間以上冷やせば死滅

脂が乗ったオレンジ色の生の秋鮭が入った食品パックには、透明なラップの裏側で細長く白っぽいものが動いている。

とぐろを巻いていたのが、次第に伸びていく様子がかなり生々しい。体長は、2、3センチはありそうだ。

この16秒の動画は、大阪在住という「ねもぱい」さんが2018年8月23日にツイッターにアップした。

「アニサキスって初めてみた!!!マジで居るのな...!!こわいこわい」

「ねもぱい」さんは、寄生虫を見つけたときの驚きをこう表現した。

この動画は24日夕現在までに120万回以上も再生されるほど、大きな反響を呼んだ。食品パックの表示シールには、スーパーの名前も見えたため、一部で不安の声も出てしまった。

厚労省のサイトによると、アニサキスが生きたまま体内に入ると、胃や腸の壁に入り込んでアニサキス症と呼ばれる食中毒を引き起こす。食後数時間後ぐらいから、腹部などの激しい痛みや吐き気が現れ、治療は内視鏡を使ってアニサキスをつまみ出す方法が取られる。ここ数年は、国内で年に100〜200人ぐらいのペースで食中毒が発生している。特に、旬の生魚が出回る秋ぐらいに患者数が多いようだ。

しかし、生の魚の切り身であっても、70度以上で加熱するか、マイナス20度以下で24時間以上冷やせば、アニサキスは死滅するとされている。

「駆除し切れなくて、残ってしまうケースはある」

今回動画で名前が出ていたスーパーは8月24日、秋鮭の食品パックは、冷凍保存されていたものではなく、加熱調理して食べるために販売していた食品だと説明した。広報部の担当者がJ-CASTニュースの取材に答えた。

アニサキスの食品混入については、客からのクレームは、月に1件ぐらいのペースであるという。最近多くなったということはなく、例年並みぐらいだとしている。

混入防止策としては、食品を冷蔵庫で1時間冷やし、魚肉の中にいるアニサキスが外に出てきたところを目視で除去している。1割の店舗では、光を当てると魚肉の中で青白く色が浮き出る発見補助機を使っており、今後増やしたいとしている。

今回のことについて、担当者は、「駆除し切れなくて、残ってしまうケースはあり、こちらのミスで申し訳ない」と話した。スーパーの名前が出てしまったが、今のところ動画の削除などを求めるつもりはないという。

動画を投稿した「ねもぱい」さんは、その後のツイートで、食品の中に3、4匹のアニサキスを見つけたが、取り除いてから蒸し焼きにして美味しく食べたと明かした。生魚には普通におり、スーパーは悪くないとして、「変な誤解が広がりかねない露出のさせ方をしたのは少し反省してます」とも書いている。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)