【日本代表レポート】日本がVARを導入するまでに横たわる課題
23日、日本サッカー協会は「JFAレフェリーブリーフィング」を開催し、Jリーグやその他の試合で起きた判定などについて説明した。
このブリーフィングの一番最後に小川佳実JFA審判委員長が、ワールドカップにおけるVAR(ビデオアシスタント・レフェリー)の実績およびイタリア・セリエAで2017年に導入されたVARの効果を説明した。
資料によればイタリアでは、
・346試合において1736会のチェック
・105回の判定変更、8回の判定変更が最終結果に大きな影響
・反則が8.8パーセント減少
・警告が14.7パーセント減少
・退場が6.4パーセント減少
・侮辱的な発言は2016/17シーズンの11回から10回減少
・異議が19.3パーセント減少
・シミュレーションが43パーセント減少
・PKは4.3パーセント増加
・プレーイングタイム(ボールインプレー)が43秒増加
という効果を上げているということだった。2020年からはヨーロッパの主要なリーグでVARが導入されるという。アジアではオーストラリア、中国、韓国、カタール、UAEで始まっており、サウジアラビアでも導入される予定ということだった。
ではなぜ日本でも早急に導入できないのか。小川委員長は「人・金・時間がかかる」と説明する。
ワールドカップのとき、VARは1人だが、VARを助けるAVAR(アシスタント・ビデオアシスタント・レフェリー)が3人、さらにリプレイ・オペレーターが3人、またAVARとリプレイ・オペレーターのうちの1人はオフサイドを専門に見ていた。
この人数を同時に開催される試合の分だけ人員を配置しなければならない。また、VARがいる場所に遅延なく映像を送るというインフラの整備も必要だ。さらにVARをどう活用するかということについてレフェリーのトレーニングが必要となる。委員長は「準備を進めている」というが予算を含めてまだまだ不透明な部分が多い。
もっとも、ワールドカップでVARの効果は実証済み。また、日本が目標としているワールドカップでの躍進のためには、当然本大会と同じVARに慣れておく必要もある。日本がベスト8、ベスト4と進んでいくためには、選手の成長ともに、日本サッカーの環境の整備が求められている。
【森雅史/日本蹴球合同会社】
このブリーフィングの一番最後に小川佳実JFA審判委員長が、ワールドカップにおけるVAR(ビデオアシスタント・レフェリー)の実績およびイタリア・セリエAで2017年に導入されたVARの効果を説明した。
資料によればイタリアでは、
・346試合において1736会のチェック
・105回の判定変更、8回の判定変更が最終結果に大きな影響
・反則が8.8パーセント減少
・警告が14.7パーセント減少
・退場が6.4パーセント減少
・侮辱的な発言は2016/17シーズンの11回から10回減少
・異議が19.3パーセント減少
・シミュレーションが43パーセント減少
・PKは4.3パーセント増加
・プレーイングタイム(ボールインプレー)が43秒増加
ではなぜ日本でも早急に導入できないのか。小川委員長は「人・金・時間がかかる」と説明する。
ワールドカップのとき、VARは1人だが、VARを助けるAVAR(アシスタント・ビデオアシスタント・レフェリー)が3人、さらにリプレイ・オペレーターが3人、またAVARとリプレイ・オペレーターのうちの1人はオフサイドを専門に見ていた。
この人数を同時に開催される試合の分だけ人員を配置しなければならない。また、VARがいる場所に遅延なく映像を送るというインフラの整備も必要だ。さらにVARをどう活用するかということについてレフェリーのトレーニングが必要となる。委員長は「準備を進めている」というが予算を含めてまだまだ不透明な部分が多い。
もっとも、ワールドカップでVARの効果は実証済み。また、日本が目標としているワールドカップでの躍進のためには、当然本大会と同じVARに慣れておく必要もある。日本がベスト8、ベスト4と進んでいくためには、選手の成長ともに、日本サッカーの環境の整備が求められている。
【森雅史/日本蹴球合同会社】