空港で談話を発表する蔡英文総統

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(桃園 21日 中央社)蔡英文総統は20日、9日間の中南米外遊を終えて桃園国際空港に到着し、空港で談話を発表した。中国からの外交圧力について言及した蔡総統は、「台湾は屈服しないことを行動で国際社会に示す」と述べ、「圧力は台湾をより団結させ、世界を目指すわれわれの決意をより固くするだけ」と強調した。

蔡総統は外遊の成果についても報告した。南米パラグアイではマリオ・アブド・ベニテス新大統領と両国の将来の発展について話し合った。また、中米ベリーズではコルビル・ヤング総督やディーン・バロウ首相のほか、台湾と外交関係を持たない国の元首や代表らとも交流し、台湾の自由、民主主義への堅持や国際社会に参加する決意を伝えたという。

蔡総統は12〜20日の日程でパラグアイとベリーズを歴訪。帰路に立ち寄った米ヒューストンでは19日、米航空宇宙局(NASA)ジョンソン宇宙センターを見学した。中華民国(台湾)総統による米政府機関の訪問は初めて。一部学者からは「台米関係の意義ある進展」と評価されているという。

(呉睿麒/編集:塚越西穂)