「浮気する旦那」に共通する3つのこと

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こんにちは、夫婦カウンセラーの木村泰之です。日ごろテレビやネットで目にする浮気や不倫ですが、まさか自分の旦那に起こるはずないと思っている人がほとんどです。しかし旦那の浮気というものは、特別な夫婦にだけ起こる事ではありません。私のところには多くの浮気や不倫についての相談がきます。もし自分の旦那が浮気しているかもしれないと思ったときにどうすべきか。今回はその対処法を紹介します。「うちは心配ないわ」という人も、いざというときに慌てないためにも、ぜひ目を通してみてください。

■専門家に教える「旦那の浮気」の原因と傾向

そもそも旦那の浮気とはどういうものか。好きで結婚しているのに奥さんを裏切るなんてあり得ないというのが普通の感覚です。しかし、現実には起こるのは、夫が心の中で夫婦をなめている感覚があるからなのです。

「見つからなければ大丈夫」「シラを切ればいい」「見つかっても俺の方が強い」という傲慢や勘違いが浮気に走る気持ちを生んでいます。浮気というのは、読んで字のごとく、旦那の心が浮ついているから起こるのです。

◇浮気する旦那の割合

では、世の中には浮気する旦那はどれぐらいいるのでしょうか。そういう統計はありませんが、私の相談者のある月の実例でいうと、50件中40件が浮気絡みの相談でした。なんと8割! 世の中には数多くの夫婦、私以外のカウンセラーが存在しますから、全体の中で私への相談の50件がどれくらいの割合を占めているのかは定かではありません。しかし、少なくとも妻が悩んでいる問題の8割ほどが浮気で占められているのです。

◇浮気のきっかけとは

多くの妻を悩ませる旦那の浮気ですが、そのきっかけは何なのでしょうか。

☆夫の気持ちが不安定なとき

私の相談者の実例で言いますと、まずは夫の気持ちが不安定なときです。たとえば会社でミスをして落ち込んでいたり、あるいは昇進などで浮かれているといった気持ちがフワフワして定まらないなとき。そんなときに、同僚だったりネット上だったり、飲み屋の女性だったり、妻以外の女性との接触が増え、深い関係に陥るというケースがあります。

☆妻が夫の行動を把握していない

また夫が趣味のコミュニティにはまり、妻の知らない時間が増えることで仲間の女性との浮気も少なくありません。お互いに必要以上に干渉しないと約束している夫婦も、日ごろの行動を共有しないので気が付くと夫の浮気が進行しているケースは少なくありません。

☆妻が夫に関心がないとき

また、妻の夫への関心がおろそかになっているときも浮気が起こりやすいです。たとえば共働きで夫婦が顔を合わせるのが日曜だけというすれちがいのときなど。または子どもの教育に熱心で、夫はとにかく後回しになっている状況なども浮気が起こりやすいと言えるでしょう。

◇浮気しやすい旦那の特徴

浮気しやすい旦那の特徴はあるのでしょうか。相談者には夫の性格を必ず聞きますが、ほぼ共通しているのが以下です。

☆優しい

優しいのは相手の女性からすると一番距離が近くなる要因です。 優しさの加減を知らないと、相手の女性に「私の事を真剣に思ってくれている」という誤解を抱かせます。それと同時に「奥さんは優しくされてうらやましい、私にも愛情がほしい」という、闘争心に火を点けることになりかねないのです。

☆真面目

真面目というのは意外な感じがするかもしれません。これは、真面目な男性がモテてしまうということです。女性が、彼氏や自分の夫に浮気されて、「もっと真面目な人がいい」という心理から、よその真面目な旦那を求めてしまうのです。結果、真面目な夫がモテ、浮気のはじまりとなるのです。

☆外面がいい

外面がいい男性は人前で格好つけるので、少し女性に言い寄られると、ノーと言えないまま深い関係にはまってしまいます。また、その性格を女性に「この人は褒めたり、おだてると乗ってくる」と見抜かれて、浮気がはじまると女性側のペースでそのままズルズルと続くケースは珍しくありません。

■旦那の浮気にすぐ気づくコツ

結婚して旦那に浮気されたらどうしようという不安もさることながら、もし浮気していたら、どうやって見抜けばいいのかという不安もあることでしょう。そもそも旦那の浮気なんて心配したくないというのが本音です。しかし長い結婚生活ですから「備えあれば憂いなし」。万が一旦那が浮気したらすぐに気づくコツを身につけておきましょう。「うちの旦那に浮気は絶対にあり得ない」という決めつけこそが一番危険なのです。

◇旦那の浮気を見破る方法

もし旦那が浮気をしていたとすると、必ず何かしらの変化が出てきます。たとえばスマホを常に手放さない、帰宅が遅い、土日出勤が増える、家で会話が減るなどは典型です。また、いつもは着ない種類の服を買う、車を買い替える、香水をつけはじめる等の持ち物や趣味の変化もよくあるケース。それを「うちの旦那は浮気なんてしない」という感覚でいると、夫は仕事が忙しいから、ストレスが溜まっているんだろう、収入も上がっているから、といいように解釈してしまい、本来であればおかしいという変化も見逃しがちになってしまいます。常に、旦那の浮気に対してアンテナを張っておく必要があります。

◇浮気発覚後の妻が取るべき行動とは

それでは仮に旦那の浮気を察知したとして、妻が取るべき行動は何かを3つに分けてご説明します。

☆浮気をすぐに問い詰めない

浮気がわかるとどうしてもやめてもらいたいという気持ちが先に立ち、すぐに「私知っているんだから」と問い詰めてほのめかすケースが非常に多いのです。しかし、これをやると夫は表面上謝るだけとか、逆ギレをして煙に巻かれて結局水面下で続いて苦しむことになりがちです。事実を掴んだ後も、夫がどういう言動を取るのかをしっかりと観察しておきましょう。観察することで、この浮気だけではなく今後夫とうまくやっていく対策の構築も可能になります。旦那は何食わぬ顔をして自分にうそをつけるとか、こういう言い訳をする、こういう態度を取るという特性を掴むことに意味があるのです。また、少し時間を置いて様子を見ることで、ショックだけではなく怒りも湧いてくるはず。悲しみだけでは夫を反省させることはできません。ダメなことをしている旦那事への怒りが状況を正す力を生むのです。

☆浮気の事実を徹底的に掴む

相手の女性の素性、いつごろから、どれくらいの頻度でなど、できる限り夫に気付かれないように情報を集めることが大事です。事実を掴むのは苦しい作業ですが、浮ついている旦那に、動かぬ証拠として突き出すことができます。曖昧な事実では言い逃れをされて余計に苦しむことになりかねません。

☆浮気を夫婦だけの問題として捉えない

そもそも浮気はひとりではできないことです。法律用語では「共同不法行為」。その共同という言葉が表すように、夫と相手の女性が起こしている問題です。そう考えると事実を元に夫だけを問い詰めたとしても、浮気相手の女性はまったく無傷です。夫だけではなく、相手の女性に対して浮気に関して謝罪を求める行動が必要です。しかも夫よりも前に。なぜなら夫にはこれからいくらでも罪を償ってもらう場面を作ることができます。しかし、相手の女性にはそうはいかないからです。自分の気持ちがしっかりと納得できる行動を、まず相手の女性に対して起こすことが大事です。浮気相手の女性に謝罪をさせて初めて夫と対等以上に話ができるケースを数多く見ています。

◇事前に旦那の浮気を防ぐ方法

こんなに大事になるのであれば、何とか旦那の浮気を防ぐ方法はないかと思うはずですが、正直100%防ぐ方法は存在しません。唯一、有効的な方法としては、「夫婦に絶対はない」という思いを持つことです。自分の夫に浮気なんてあり得ないというのは、あくまでも自分に都合のいい考えです。夫婦に緩みがあるときこそ、浮気は起こりやすいのです。夫に浮つく心が出るのは、妻が夫を過信しているときとほぼイコールです。夫婦にはある程度の男女としての緊張感が欠かせないとも言えるでしょう。

■旦那の浮気がわかったときこそ妻のプライドを持つ

旦那の浮気について書きましたが、私がよく相談者にアドバイスするのは、旦那の浮気が発覚したときこそ「妻のプライドを磨き直すチャンス」ということです。もっともリスペクトし合うべき2人が、その気持ちを忘れ、そんなときに起こる浮気。その状況に落ち込で悩んでいるだけでは何も変わりません。お互いを見つめなおすいい機会と思って臨むと、自分に自信が戻って笑顔を取り戻せるはずですよ。

(木村泰之)

※画像はイメージです