1996年創業の「ル ブルターニュ 神楽坂店」。石畳が印象的な「兵庫横丁」の路地内に佇む

写真拡大

1952年に東京日仏学院(現アンスティチュ・フランセ東京)が神楽坂に開校したことから、フランスとの関係が深い神楽坂。在日フランス人学校もあることから、周辺にフランス人たちが住むようになり、その結果、フランスの味が楽しめるカフェやレストランが数多く集まり、「東京のフランス」と呼ばれるように。

【画像を見る】素朴な雰囲気の店内で、女子ゴコロをくすぐる

そんな神楽坂で日本初のガレット専門店として1996年にオープンしたのが「ル ブルターニュ 神楽坂店」。緑あふれるオープンテラスの店は、石畳の路地と相まってフランスにいる気分になれる。

こぢんまりした店内にはフランスの風景が描かれたポスターや伝統的な食器が飾られており、居心地がいい。デートやゆっくりと会話を楽しみたい時にぴったりの店だ。

■ ブルターニュの伝統料理「ガレット」を楽しもう

ガレットとは、そば粉を使ったクレープのことでフランス北西部ブルターニュ地方の伝統料理。ブルターニュ地方では、カフェよりもクレープリー(クレープ専門店)のほうが多くあるといわれており、とてもポピュラーな食べ物だ。デザートとしても食べられるが、野菜や卵、ハム類を合わせて主食として食べられてきた。

「ル ブルターニュ」ではグランドメニューとして常時約20種のガレットメニューがあるが、これとは別に旬の食材を使った季節のガレットメニューも用意している。夏のおすすめは北海道産モッツァレラチーズ、アボカド、セミドライトマト、ルッコラ、バスク産生ハム、バジルソースがのった「シシリエンヌ」1950円。バジルソースの香りとセミドライトマトの酸味が爽やかな一品だ。

■ ガレットのお供にぴったりの前菜メニュー&シードル

ワインの用意もあるが、ガレットに是非合わせてほしいアルコールは、リンゴの微発泡酒「シードル」。リンゴ栽培の盛んなブルターニュ地方の伝統的なアルコールで、昔は水よりも多く飲まれていたんだとか。喉越しの良さを生かすため、陶器のボウルで飲むのが定番スタイル。甘口や辛口など味わいの異なるシードルを複数種類用意しているので、飲み比べするのも楽しい。ブルターニュ産オーガニックアップルジュースもあるので、アルコールが飲めない人にはこちらがおすすめ。

ブルターニュから直輸入している魚介のスープは、ハーブや香味野菜とアナゴやタラなどの白身魚がマッチした濃厚な味わい。自家製ブルターニュ風パテ1200円やチーズの盛り合わせ“フェルミエ”1800円(プティ1200円)など、シードルやワインに合う前菜が揃っているので、ビストロのように楽しめる。「東京のフランス」神楽坂で、ブルターニュ地方の豊かな食と雰囲気を味わうディナーを堪能しよう。(東京ウォーカー・東京ウォーカー編集部)