親が子供に言ってはいけない言葉がある。「勉強しなさい」など、日本の親が絶対に子供に言わない3つの例をあげて中国メディアが説明した。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 中国メディア・東方網は、「日本の親が絶対に子どもに言わない3つの言葉」を紹介する記事を掲載した。記事によれば、「言ってならない3つの言葉」の教えは古代中国の名士が残した言葉と相通じるものがあるという。

 記事は、「夏休みの時期、親子が一緒に過ごす時間は多くなる。同時に、ちょっとした諍いや叱りつけも頻繁になる。暑くてなかなか外出できず家の中にいる時間が長くなると、心の調節は、なおのこと難しくなるものだ」としたうえで、そんな時でも口に出すのを慎むべき、3つの言葉を挙げている。

 1つめは「勉強しなさい」。命令口調は子どもの芽を摘み取ることになり、たとえ命令によって子どもが勉強を始めたとしても、単に親の機嫌を保つことが目的になってしまうとした。2つめは「ダメ」。子どもは親に自分の思いを認めてもらいたいという気持ちがあり、頭ごなしに否定されれば心が満たされなくなると指摘。賞賛や承認、感謝の気持ちを子どもに対して常々示すとともに、してはいけない時にはもっと柔らかい表現を用いるべきだと説明している。

 そして、3つめは「失敗しないようにね」という言葉。これは子どもにプレッシャーを与え、子どもを萎縮させるとし、子どもは幾多の小さな失敗を経て初めて成長する者であり、失敗を恐れるようになれば、何かにチャレンジする勇気もなくなってしまうと解説した。

 記事は「前漢に書かれた『戦国策』の中に、左師の触龍が趙太后に語った『父母之愛子、則為之計深遠』という有名な言葉がある。もちろん、今の親だって子どもの素晴らしい将来を願って接しているのだが、どのような愛し方が子どもの将来のためになるのかについてはしっかり考える必要がある。親として今、子どもに物質的な満足を与えたとしても、それは順風満帆な未来を保証できない。本当に子どもの一生にとって有益なのは、彼らが心の中に持っているポジティブさ、感謝の心、そして、勇気なのだ」と論じている。

 なかなかこれらの「教え」を実践するのは難しく、「絶対に・・・」と言われると日本の親も辛くなる。ついつい強い口調で叱ったり命令してしまったりすることがあるのは仕方ない。それが常態化しないよう、ましてや自身のストレスのはけ口にならぬよう日々反省しつつ、一方でゆったりと構えて子どもと向き合えれば一番いいのだろう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)