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Googleのアプリやウェブサービスは、ユーザーが端末の位置情報サービスをオフにしていても、情報を取得・追跡し続けていることが報じられ、大きな話題となりました。この問題を受け、Googleは位置情報の取得方法を変更するのかと思いきや、ヘルプページの内容をひっそりと変更しています。

Google Edits Help Page After Location-Tracking Revelation | Fortune

http://fortune.com/2018/08/16/google-location-tracking-privacy-search-maps/

Google製のアプリやウェブサービスが位置情報機能をオフにした端末からも情報を収集していたことが明らかになったのは、2018年8月。ユーザーがどこで何をしていたかが丸わかりになってしまう位置情報が勝手に収集されていたということで、ユーザーからは反感を買うこととなりました。Googleアプリがどのように位置情報を収集していたのかは以下の記事を読めば分かります。

Googleアプリはたとえ位置情報を無効にしても場所データを追跡・収集し続けていると判明 - GIGAZINE



2018年5月から適用されているEUの新データ保護規則「GDPR」や、2018年6月にカリフォルニア州議会を通過した消費者プライバシー法など、海外ではユーザーのプライバシーを保護するための法案が大きな話題となっているところ。そんな中で、位置情報機能をオフにしているユーザーの居場所や訪問先を突き止めることができる情報を収集していたGoogleの行動は、ユーザー間の討論を巻き起こしました。

Googleのサービスが位置情報を収集していたことを報じたAPは、Google検索やその他のウェブサービス、いくつかのアプリで「1分ごとに正確に位置情報が追跡されている」と指摘。これは端末の位置情報サービス経由でデータを収集していたわけではなく、Googleアカウントの「ロケーション履歴」という機能から情報を収集していたものとみられています。

そんな中、Googleはロケーション履歴設定の仕組みを説明するページを更新。ロケーション履歴に関する説明では「この設定は、Googleロケーションサービスやスマートフォンを探すといった、ユーザーの端末上の他の位置情報サービスに影響するものではありません。ただし、いくつかの位置情報はあなたの行動としてGoogle検索やGoogleマップといった他サービスに保存されます」と説明内容が修正されています。なお、海外メディアのFortuneがGoogleにヘルプページの内容変更について問い合わせたものの、記事作成時点ではコメントを得られていません。

なお、ロケーション履歴はGoogleアカウントから削除したりオフにしたりすることも可能です。

ロケーション履歴の管理、削除 - Google アカウント ヘルプ