マイナビは8月16日、「就活生の間で流行した『就活用語』ランキング」を発表した。調査は今年7月にネットで実施し、2019年卒業予定の大学4年生および院2年生1775人から回答を得た。

就活生の間で流行した「就活用語」1位は「ガクチカ」。面接でよく聞かれる「学生時代に力を入れたこと」の略だ。2位は「お祈り」で、不採用通知の「今後のご活躍をお祈りしております」という一文から、選考で落ちることを指す。

3位は、不合格だと選考結果の連絡がないことから名付けられた「サイレント」。4〜5位は「ES」(エントリーシートの略)、「NNT」(内定が無い「無い内定」の略。「内々定」に掛けている)と、就活でおなじみの略称が入った。

質問で真っ先に手を挙げる姿は「背泳ぎ」

6位は「オワハラ」。企業が内々定を出した学生に対して、他社の選考を辞退するよう強いる「就活終われハラスメント」の略。選考辞退と引き換えに内々定を出すことも含んでいる。

7位以降、「グルディス」(グループディスカッションの略)、「御社」(選考受験中の企業のこと。就活モードのことも指す)、「終活」(入社先以外の企業に辞退の連絡を入れ、就活を終えること)、「リクラブ」(就活を通じて恋愛に発展すること)が続いた。

トップ10入りしなかった新しい用語としては、学生から選考辞退の連絡をする「逆お祈り」、選考に落ちすぎて何とも思わないことを意味する「お祈り慣れ」、選考に続けて落ち、お祈りされる機会が増えることから「神に近づく」など、"お祈り"に関する言葉が多く見られた。

他にも、説明会などで頷き続ける人のことを「赤べこ」、質問で真っ先に手を挙げる姿を「背泳ぎ」と呼ぶという。また、第一志望に就職できなかったら転職でリベンジする「リベンジ転職」、選考後の企業からの結果連絡である電話に出られなかったことを指す「非通知取れなかった」などもある。「リベンジ転職」は、売り手市場だからこそ広まっている言葉かもしれない。

就職活動に影響したニュースランキング「人工知能・AI」「働き方改革」

また、メディアやネットで話題になったニュースワードから、自分の就職活動に影響したものを選んでもらったところ、最も票を集めたのは「人工知能・AI」で31.2%。2位は僅差で「働き方改革」(31%)となった。

3位以降は、「IoT(Internet Of Things)」(28.5%)、「少子高齢化」(16.3%)、「女性活躍推進」(15.9%)、「2020年」(14.3%)、「地域活性化・地方創生」(14.2%)、「フィンテック」(10.8%)、「自動運転技術」(10.1%)、「インバウンド」(9.6%)がトップ10に入った。

文理別に見ると、文系は男女とも「働き方改革」が1位となったが、男子では「フィンテック」、「地域活性化・地方創生」が4位に、女子では2位に「女性活躍推進」、5位に「少子高齢化」が入るなど、男女で差が見られた。

理系は、男子は1位「IoT(Internet of Things)」、2位「人工知能・AI」、4位「自動運転技術」など最先端技術についての言葉が並んだ。女子は1位「女性活躍推進」2位「働き方改革」、5位「少子高齢化」など社会問題に関する言葉も上位に入った。