14日放送、毎日放送「戦え!スポーツ内閣」では、今年出演したアスリートの名言を振り返った。元プロ野球選手の落合博満氏は、会社員の質問に答える形で名言を残している。

1974年から1978年まで社会人野球のチームに所属し、会社勤めの経験を持つ落合氏。大阪・京橋の会社員たちからは、「後輩にナメられないためには?」「なぜ部下の責任をそこまで背負い込める?」「新人で会社の力になれないがどうすれば?」といった質問が寄せられた。

落合氏が「一番簡単に答えられる」としたのが、3つ目の新人会社員の質問。「新人が会社の力になんかなれるわけない」と即答する。

さらに、落合氏は「一つだけ忘れてもらいたくない」として、数年後に新人が入ってきたときに「何でこんなものが分かんないんだ、と絶対に言ってほしくない」と続けた。新人とはそういうものだと自分の経験談として話すべきなのに、それを誰もが忘れてしまうという指摘だ。

そうやって優しくすると、後輩にナメられるのではないかとの質問に、落合氏は「ナメられるってことは、信用してるってことだろ」とコメント。後輩から信頼されている証ととらえるべきだと答えた。

責任を背負うことについて、監督としても日本一を経験している落合氏は、「使ってるのは自分なんだから。それを失敗したからといって部下の責任にしたら、部下が仕事しなくなる」とコメント。「100%やってくれたらいいと思うのを、120%を期待するから『ちゃんとやっているじゃない』というのが部下の言い分」「要求されていないことを期待するから、そこでややこしくなる」と続けている。

さらに、ブラックマヨネーズ・小杉竜一から「信頼されるリーダーになるには?」と問われると、落合氏は「やっぱり自分が仕事できなきゃダメだ」と即答。「これは理想論なんだろうけど」と前置きしつつ、「人間関係で偉くなっちゃダメだよ」と、実力で上に立たなければ信頼されないと述べた。