「A氏の会社にマルサが入ったのは今年2月頃でした。本人からも、関係各所に『迷惑をかけられない』と連絡があり、仕事はすべてキャンセル。その後、彼は関係者と連絡を断ち、SNSに鍵をかけて自らの存在を消したのです」(音楽関係者)

「正直、言います」発言炎上の真相……松井珠理奈に何が起こったのか?

 アイドルファンから“神”と呼ばれた男が忽然と姿を消した。

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AKBのグラビアを手がけてA氏はブレイク

 人気アイドルグループ「乃木坂46」や「ももいろクローバーZ」などの衣装を担当するトップスタイリストのA氏に脱税疑惑が持ち上がっている。

「容疑は法人税法違反。A氏が経営する会社に数年間で1億円以上の申告漏れがあったとして、国税局査察部は調査を続けている。告発は免れそうになく、本人も覚悟を決めてスタイリストを“廃業”したようだ」(A氏の知人)

 完成度の高い仕事で芸能界にその名を馳せていたA氏。代表作は、乃木坂46のお嬢様風の制服や、ももクロの個性的なステージ衣装などだ。

「クオリティは業界随一。納期ギリギリで発注しても必ず期待以上の仕事をしてくれる。タレントからの人望も厚く、今年の総選挙で1位に選ばれたSKE48の松井珠理奈や、乃木坂46の白石麻衣、西野七瀬なども、彼のスタイリングに全幅の信頼を置いていました」(前出・関係者)

 ファンの間で知られる仕事のひとつが、AKB48のグラビアだった。

「ブレイク前の彼女たちが雑誌の表紙を飾った際に、ビキニにハイソックスを履かせる斬新なスタイリングが高い評価を受けたのです。A氏がファンから“神”と呼ばれるきっかけになりました」(芸能記者)

 いまや、そのAKB48をしのぐ人気を博しているのが、A氏が手がける乃木坂46だ。

「昨年の音楽ソフトの総売上は80億円超。ソロで写真集を出せば軒並みベストセラーを記録し、近くパチンコのタイアップ機の販売も予定されている。芸能界ではジャニーズの嵐に次ぐ“ドル箱”です」(同前)

A氏のギャラはケタがひとつ違う

 周囲はバブルに沸き、莫大な金が動く。今年4月にも乃木坂46のイベントを手がける運営会社が、架空の経費計上などの手口で2億円余の所得隠しを指摘されたばかりだった。

「A氏ほどのクラスになれば、ギャラは言い値がそのまま値段になる世界。デザインから手がける彼に頼む時は、他のスタイリストとは桁がひとつ違う。CMの仕事にいたっては青天井で、同業でも稼ぎはトップクラスだった」(広告関係者)

 A氏は複数の会社を経営し、私立学校の制服のデザインや、飲食業にも進出。本人を直撃すると、国税の強制調査があったことを認めたうえでこう語った。

「関係各所に多大なるご迷惑をかけたことをお詫びします。いま取り調べを受けている最中で、詳しくは申し上げられませんが、あくまでも僕の会社の問題。(乃木坂やももクロは)関係がなく、僕以外の名前が出てしまうことは不本意」

――指摘されている脱税額は1億円以上?

「(その数字は)年収ではなく年商。所得隠しは断じてないし、私腹を肥やしたつもりもない。ただ信じていた人に裏切られ、このような結果を招いてしまった」

 A氏は今後、スタイリストの仕事から身を引くつもりだという。

「決してお金のためではなく、気持ちで仕事をしてきた。現状ではまだ、起訴されるかどうかも分からないが、こういう話(査察)になった以上、スタイリストは辞めるしかない」

 国税局は近くA氏を東京地検に告発する方針だという。

(「週刊文春」編集部)