指揮官の信頼を獲得し、ピッチで輝きを取り戻したダビド・ルイス。(C)Getty Images

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 前監督との折り合いが悪かったチェルシーのダビド・ルイスにとって、マウリツィオ・サッリ監督の就任が追い風になったのは間違いない。

 昨シーズン、アントニオ・コンテ前監督との確執により、シーズン途中から出場機会を失っていたD・ルイス。だが、サッリ体制となった今シーズンは、マンチェスター・シティとのコミュニティーシールドに続き、ハダースフィールドとのプレミアリーグ開幕戦でもフル出場を果たした。

 当然、D・ルイスは新指揮官に満足している。英紙『Guardian』によると、D・ルイスは「だれもが観て楽しめる」サッリ監督のサッカーに「恋している」とも述べているという。

 サッリ監督も、「一緒に仕事をするときの彼の態度がとても気に入っているよ」と、D・ルイスを称賛した。

「彼はとても優れた選手で、非常に有能なDFだ。守備からアクションを組み立てるのがとても上手い。彼にはここで素晴らしい未来があるだろう。我々にとって非常に有益になるはずだ。ピッチの上だけでなく、ドレッシングルームでも重要な存在となるに違いない」

 コンテの下で優勝した2016ー17シーズンに3バックの一角として活躍したD・ルイスだが、4バックを敷くサッリ監督は、「彼が3バックしかやれないという意見には反対だ」と、システムの問題はないとも強調している。

「優れたDFなら、3バックでも4バックでもプレーできる。過去に何があったかは知らないが、今の彼には良いチャンスがあるよ。我々がやるべきは、彼と今やっていることを続けること」
 
 そのうえで、9月のインターナショナルウィークまで、週末の試合を除いてトレーニングを積めるのは、今シーズンが初年度となるサッリ監督にとって朗報だ。指揮官も「これから3〜4週間は週に一度しか試合がなく、練習できるからラッキーだ」と述べた。

「今月で我々は向上しなければいけない。1週間に3試合あったら、それは難しいことだろう。私は今月でチームを良くしたいと願っている」

 そのためには、結果を残して周囲から重圧を受けないことも必要だ。チェルシーは次節、アーセナルをホームに迎え、26日の第3節では武藤嘉紀が所属するニューカッスルと敵地で対戦する。