【写真:藤浦一都】

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工藤監督も「あれが非常に大きかった」と絶賛

■ソフトバンク 11-5 日本ハム(12日・ヤフオクドーム)

 ソフトバンクは12日、6本の本塁打で日本ハムに快勝したが、その口火を切ったのが柳田悠岐外野手だ。7月24日のロッテ戦以来となる一発はチームを勢いづかせる逆転の25号2ランだった。

 振り抜いた直後、柳田は走り出すことなく打球の行方を目で追っていた。レフトスタンドに着弾したことを確認すると、大きなストライドで一気にダイヤモンドを一周した。「打ったのはストレート。完璧に捉えられ、自分のスイングができました」と振り返った柳田。試合後の工藤公康監督も「あれが非常に大きかったと思います」と、失点直後の逆転アーチを称賛した。

 7月24日に24号を放って以来、次の試合から首を痛めて6試合欠場が続いた。この日の一発が8月に入っての初本塁打だ。「右足の角度と左足の踏み込みがしっくりきていなかったので工夫しました」という柳田。その成果が逆方向への豪快弾として表れた。

 この日はさらに第3打席で一塁への内野安打を放ってマルチヒットを記録。危うく中田翔と接触しそうになったが大事には至らず、状態を確認した一塁の水上善雄内野守備走塁コーチもホッとした表情だった。(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)