ドラマ「この世界の片隅に」で主人公すずの幼なじみ水原哲を演じる村上虹郎

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 日曜劇場「この世界の片隅に」(TBS系)で、主人公・すずの幼なじみ・水原哲を演じている村上虹郎が、原作から大好きだったという本作、そして水原という役柄への思いを語った。(森田真帆)

 「この世界の片隅に」の水原は村上にとって、初めて演じる戦時中の人物だ。戦後生まれが国民の8割(総務省統計より)を超えた今、村上自身日本で起きた戦争のことをきちんと知らなかったと話す。

「だからこそ、ちゃんと勉強してこの時代を生きた水原を演じたいと思って。戦争のこと、広島で起きたことをもう一度一から勉強しました」

 第5話で描かれる、水原がすずに会いにいくシーンは原作でも印象的だ。村上自身、撮影には並々ならぬ思い入れがあった。

「撮影前は監督から、『ここは哲がすずに託す遺言だから』って言われました。あのシーンの水原のセリフは普通に聞いたらすごく説教くさく思えるかもしれないけれど、彼が置かれている状況の中で、彼の中にある恐怖や、葛藤を考えたら少しも不自然じゃないし、エゴでもない。当たり前の言葉だと思うんです。哲の生きることへの執着心だったり、温もりを求める気持ちを大切にしながら、自分らしく演じられたと思います」

 原作ファンの村上は、水原への思いも格別だ。「原作の水原って熊さんみたいだし、自分はサイズ感も全く違うから、原作のファンの方たちが違うっていう気持ちも分かるんです。だって僕自身、原作が大好きだから、水原と自分全然違うじゃんって思いますし(笑)。でも、自分が演じるとなったら、半端には絶対したくないし、見た目はもちろん、たとえ生きた時代が違っていても、自分の感情がリアルであればいいと思っているんです」

「自分にとって、自分が演じた役はパラレルワールドみたいにずっと生き続ける」という村上の言葉が印象的だった。水原というキャラクターは、ドラマが終わっても作品の中で、そして視聴者の心の中で生き続けていくことだろう。(森田真帆)

TBS日曜劇場「この世界の片隅に」は毎週日曜21時〜TBS系で放送中