「シネマの神は細部に宿る」押井守/著

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 『機動警察パトレイバー』『攻殻機動隊』シリーズなどで世界的な評価を受ける映画監督・押井守が、自身のフェティッシュを刺激した、“忘れられない映画”を語る書籍「シネマの神は細部に宿る」が発売された。

 「映画こそはフェティッシュの宝庫だ」と主張する押井監督が、“重箱の隅”とも言える観点から映画を語る、ユニークな切り口が特徴の本書。映画ライターの渡辺麻紀を聞き手に、その話題は、俳優にファッション、ごはん、モンスター、果ては日本刀、戦車、ヘリコプターにまで及ぶ。

 内容は、押井監督が愛する犬種バセットハウンドが出ているという観点から、バート・レイノルズ主演のカーアクション『トランザム7000』(1977)を語り、「制服」という観点から『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(2014)のエミリー・ブラントについて語るといった具合で、作品も歴史的な名作からB級、C級映画まで千差万別だ。

 名作ではないけど何故か好き、何故か何度も観てしまう作品があるという映画ファンにとっては、必読の書となりそうだ。本書のまえがきで押井監督は「本書が読者にとって『映画を語る』ことの楽しさの一助になれば、語り手としてこれに優る喜びはない」と語っており、その言葉通りの、読んだ後で、自分の嗜好から観た映画を語りたくなる一冊だ。(編集部・入倉功一)

書籍「シネマの神は細部に宿る」は発売中(定価:本体1,600円+税)発行:東京ニュース通信社 発売:徳間書店