会話はないけど別れられない…彼との「マンネリな関係」を断ち切る方法

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「結婚の幸福度=性行為の回数-口論の回数」

アメリカ、オレゴン大学の心理学者HowardとDawesらが、結婚における幸福について、こんな驚くべき説を発表しました。

夫婦の営みが多く口論が少ないなら、とてもよい関係を築けていると言えます。
ケンカするたびに営みをもてばいいというものではありませんが、言い合いばかりしているカップルは幸せとは言い難いので、この説は一理ありますよね。

■愛情と執着を切り分ける


世の中には、明らかに幸福度がゼロどころかマイナスになってしまっているのに、ズルズル別れないまま続いているカップルっていますよね。

そういうカップルに多く見られる傾向として、「愛情」と「執着」を混同しているという点があります。
みなさんはその違い、わかりますか?

常に相手の気持ちを考え、思いやりをもって接すること自体が喜びであり、見返りがなくとも進んで相手と向き合っていきたいと思える、それが「愛情」。

経済的、あるいは精神的に相手にしがみつき、自分が幸せになることを追求するのが「執着」です。

「執着」は結局、「自分の幸福」を求めているだけで「カップルとしての幸せ」を目指していません。お互いがそんな状態なら、上手くいくわけがないですよね。

ズルズルした関係を断ち切るためには、二人の間にあるのが「愛情」なのか「執着」なのか、そこをしっかり見極める必要があるのです。

■ロジックツリーでコアな問題点を見つける


では、どうしたら両者を切り分けられるのでしょう。

まずは、二人の間にある問題や不満を全部書き出してみてください。
次に、その中で関連性のあるものを組み合わせ「どうしてそうなるのか」を考えてみましょう。

例えば
・一緒にいてもゲームばかりしてる
・話しかけても生返事しかしない

という問題があった場合。このふたつは「会話がちゃんとできていない」という点において共通しています。ではなぜ会話ができないのでしょうか。

仕事で疲れている、二人の関係に疲れている、イライラを見せたくない、などなど。
ひとつ上の視野で物事を見て、理由を考えてみましょう。

これを繰り返すと、広げた枝が一本の幹に集約されるように、二人の間に横たわるコアとなる問題点が見えてくると思います。
このように核心となる悩みをあぶりだす手法を、ロジックツリーといいます。

中核となる問題点が見えてきたら、後は問題解決するため二人でしっかり話し合いましょう。

■執着を生み出すのは自己愛


では、ロジックツリーを作る気にもならないカップルはどうなのでしょうか。
問題解決する情熱すら湧かないとなると、それはもう「執着」でつながっていると判断せざるをえないかもしれません。

一般的に相手のことが好きだから「執着」する、と思われがちですが、そんなことはないんです。

幸せじゃない自分を誰かに同情してもらいたい。
孤独になりたくない。
相手に尽くす自分への自己陶酔。

「執着」を生むのはこういった想いがあるからで、その根底にあるのは「相手への愛情」ではなく「自己愛」です。

お互いに自分しか見ていない時点で恋愛関係そのものが壊れています。その現実を受け入れなければ、幸福度の高い恋愛を手に入れることはできないのです。

■まとめ


マンネリカップルに必要な「愛情」と「執着」の切り分け、ご理解いただけたでしょうか。

「ひとりは寂しいから」という理由だけでズルズル関係を続ける女性もいますが、よく考えたら失礼な話です。

「付き合っている人がいるけど、どうなるかわからないから、友達以上恋人未満の関係でいさせて」と言われたら、どう思いますか?

そういう失礼な男性と、やっていることは同じです。

愛し愛される、そんな幸福を手に入れたいと思うならば、改めて二人の関係を見つめなおしましょう。

改善するか、切り捨てるか。
どちらも、あなたらしい幸せを手に入れるための大切な一歩となります。