(左)浦和レッズDF槙野と(右)サガン鳥栖FWトーレス【写真:Getty Images】

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相性の悪い鳥栖との対戦も「僕たちの補強はチーム戦術」と自信

 J1浦和レッズは11日にリーグ第21節の敵地サガン鳥栖戦を控える。

 日本代表DF槙野智章は、元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスとのマッチアップに向けて「日本にも良いDFがいることを見せたい」と意欲を燃やした。

 リーグ再開以降は3勝2分と無敗を継続している浦和だが、中断期間の補強はブラジル人FWファブリシオ(←ポルティモネンセ)とJ2モンテディオ山形への期限付き移籍から復帰したDF茂木力也のみ。日本代表DF遠藤航(→シント=トロイデン)がベルギーに移籍したことも合わせれば、実質的に補強は前線の一枚のみとなった。対する鳥栖はトーレスに加え、元日本代表FW金崎夢生(←鹿島アントラーズ)も加入。後半戦の巻き返しに向け、得点力のある選手を明確に補強した。

 もっとも、槙野は「僕たちの補強はチーム戦術」と前向きに捉える。オズワルド・オリヴェイラ監督の指揮下でワールドカップ(W杯)メンバー以外はハードなキャンプを積み、強度の高い練習を積んできた。

「監督のやりたい戦術が浸透してきている。それが中断明けの無敗につながっているし、その勢いをしっかりと見せたい」

 ただ、槙野が浦和に加入した2012年以来、リーグ戦のアウェーゲームは直接対決で1勝2分3敗と相性が悪い。それだけに、「アウェーの鳥栖はいつも厳しい結果が出ている。守備はゼロで抑えることが仕事」と試合を見据えた。


Jリーグを代表して、日本を代表してプレーをしたい」

 トーレスを抑えることはチームの勝利に直結する。スペイン代表として欧州選手権やW杯の優勝経験を持つストライカーとの対峙になるが、「Jリーグを代表して、日本を代表してプレーをしたい。日本にも良いDFがいることを見せたいし、Jリーグに来て良かったと思えるくらい激しく、見ている方にも見応えのあるものにしたい」と意気込んだ。

 W杯ではグループリーグ第3戦のポーランド戦(0-1)のみの出場にとどまった槙野だが、その試合ではバイエルン所属で欧州を代表するストライカーのロベルト・レバンドフスキと対峙した。Jリーグの舞台で注目を集めるマッチアップで、日本代表に定着してきたセンターバックは自らの力を示そうとしている。


(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)