会社のデスクにはトイレの便座の400倍以上に相当する細菌がいて、病気の温床になりやすいことが、イギリスの事務用品店「Printerland」の調査で明らかになりました。

Germs in your firm

https://www.printerland.co.uk/germs-in-your-firm-E412.aspx

Average desk contains 400 times more germs than a toilet seat, new research reveals | The Independent

https://www.independent.co.uk/news/uk/home-news/average-desk-germs-toilet-seat-kitchen-keyboard-mouse-phone-a8237431.html

Printerlandの調査によると、オフィスワーカーの3分の2以上が汚れたデスクの影響で病気になりやすいとのこと。同社は「抗菌ワイプを使って定期的に清掃しないと、ヘリコバクター・ピロリや黄色ブドウ球菌、大腸菌、緑膿菌などの危険な細菌が繁殖してしまう可能性がある」と指摘しています。

Printerlandは「電話機」「マウス」「キーボード」「マグカップ」があるデスクを「一般的なデスク」として定義。同社は、この「一般的なデスク」に該当する1000人の従業員のデスクを対象に、1平方インチ(約6.5平方センチメートル)あたりに存在した細菌の数の平均を調査しました。調査によると、電話機には2万5127個、マウスには1676個、キーボードには3295個、マグカップには1746個、デスクの表面には2万961個の細菌がいたとのことです。



Printerland社内のトイレの便座に存在した細菌の数は、1平方インチあたり49個であったことから、机の表面には400倍以上、電話機に至っては500倍以上の細菌がいたことが明らかになっています。また、会社の共有キッチンにあるケトルは2483個、蛇口は1331個となっていたことから、会社のデスクは多くの社員が使用する水回り部分よりも、はるかに汚いことも示されました。

PrinterlandでHR(ヒューマン・リソース部門)のマネージャーを務めるキャサリン・バナン氏は「トイレの便座よりもデスクが汚いという事実は衝撃的です。しかし、この細菌の数を開示したことで、従業員が自発的に清掃に取り組んでくれることを期待しています」と語っています。

なお、Printerlandは推奨する清掃頻度も示しており、電話機は週1回、デスクは週2回清掃することで細菌の繁殖を防げるとしています。