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 こんにちは、内野彩華(うちのあやか)です。

 新宿・歌舞伎町にキャバクラを4店舗、銀座にクラブを2店舗経営する、年商10億円の歌舞伎町の女社長。そんな私が野心の大切さを説く、この連載。第26回は「できないことを受け入れる」がテーマです。

 みなさんは、自分の欠点を知っていますか?

 若い頃の私は自分の欠点を見つけては他の人と比べ、他の人の能力に嫉妬し、自分の能力のなさに打ちひしがれては毎回嫌な気分になっていました。

 今回は、そんな私が「できないこと」を受け入れて「自分にあるもの」で勝負するようになった過程についてお話ししたいと思います。

◆銀座のクラブでは方言、安い服はNG?

 銀座のキャバクラで働きはじめたとき、店長は私の広島弁を嫌がりました。店長の持論は「銀座のクラブで方言をしゃべる女のコが多いと、田舎くさくなるので高い料金を取りづらくなる」というものでした。

 同様に、女のコが安そうな洋服を着ていると、安キャバクラに思われるので、「なるべく高価な洋服を着てほしい」と言われました。

 その店は、高級な女に見せる術として「煽り」を推奨していました。

 例えば「どこどこの席でドンペリのゴールドをいただきました」という発言を会話に紛れこませ、「私は高級シャンパンを入れてもらえる高価な女です」という演出をするように言われました。

◆自分より他人がうらやましくなって

 私は方言のない東京出身の女のコがうらやましくて仕方ありませんでした。

 新しい洋服を何着も新調するだけのお金がある女のコも、新しい洋服を優雅に着こなせる痩せた体型の女のコもうらやましくて。席でシャンパンを次々と開けられる高価な女のコもうらやましくてうらやましくて、劣等感で頭がパンパンにはちきれそうでした。

 そのうち同時に自分にはないものが多すぎて、「ダメだ、ダメだ」と落ち込むようになりました。

 そんなとき、常連のお客様が英語圏のお客様を接待する場面がありました。「英語を話せる女の子はいないか?」と聞かれた店長は、該当者がいないので困ってしまいました。

 そして困った挙句に、

「内野! お前大学生だろ。頑張ってこい!」

 と、私に言ったのです。お客様には自信満々に「英語が話せる女のコがいました」と言って、私を英語圏のお客様の横につけました。

◆「英語もしゃべれないのになんで大学行ってんの?」

 店長は大学生だったらそれなりに英語がしゃべれるだろうと思って席につけたのでしょうが、私が大学で勉強していたのは数学で、英語は大の苦手。受験英語もろくにわかっていないのに、英会話などもっての他でした。

 英語圏のお客様は終始英語で話していましたが、私はチンプンカンプンでした。接待しているお客様が見るに見兼ねて、英語圏のお客様の言葉を通訳してくれて私に話し、私が話したことをまた通訳してくれて英語圏のお客様に話してくれてなんとか会話が成立して、しばらくお話ししてからお帰りになりました。

 お客様が帰られた後、店長に「英語もしゃべれないのになんのために大学行ってんだ?」と言われ、私はまた落ち込んでしまいました。

◆お客様から欠点について問いただされて

 数日後、接待をしたお客様が1人で来られました。なぜだか私を指名してくれました。ひとまず私は「この前は英語が全然わからなくて申し訳なかったです」と謝りました。

 すると、お客様は「あやかちゃんは今、すごく自信をなくしているように見えるけど……」とゆっくりと話しはじめました。

「あやかちゃんの欠点はなに?」

 私は自分のあらゆる欠点を言いました。

「広島弁が抜けない」「田舎くさくて垢抜けない」「お酒が飲めない」「洋服を新調するお金がない」「ぽっちゃり体型で痩せられない」「お客様の単価の上げ方がわからない」「英語もしゃべれない」「気も利かない」「お客様の誕生日にブランド物のなにかを買えるだけのお金がない」「銀座のごはんやさんや、バーを知らない」……。