by BagoGames

親が子どもにピアノやサッカーのレッスンを受けさせるのはよくある話ですが、自分の子どもに人気バトルロイヤルゲーム「フォートナイト」のレッスンを受けさせるために、ゲームのプレイやマナーを手ほどきしてくれる家庭教師を雇う親が続出していると、経済メディアのウォールストリートジャーナル(WSJ)が報じています。

Ready, Aim, Hire a ‘Fortnite’ Coach: Parents Enlist Videogame Tutors for Their Children - WSJ

https://www.wsj.com/articles/ready-aim-hire-a-fortnite-coach-parents-enlist-videogame-tutors-for-their-children-1533046708



「フォートナイト」は、PC・PlayStation 4・Xbox one・Nintendo Switch・スマートフォンなどさまざまなプラットフォームで配信されているバトルロイヤルゲームで、2018年5月時点でアクティブユーザーが4000万人を突破するなど、世界的な人気を誇るタイトルです。WSJによると、ゲームのレッスンサービス自体は以前からプロを目指す大人のゲーマーに利用されていたものの、最近では自分の子どもが小中学校のクラスメイトから置いていかれないように、プロゲーマーを雇って子どもにゲームのレッスンを受けさせる親が増えているとのこと。最近は「Gamer Sensei」というゲームに特化したレッスンコーチ仲介サービスも登場していて、3月初旬から1400人以上の「フォートナイト」の家庭教師が雇用されているそうです。

ユアン・ロバートソン氏は、息子のアレクサンダー君とアンドリュー君に、学校の成績を落とさない限り、「フォートナイト」の家庭教師を雇ってレッスンを受けさせると約束しています。ロバートソン氏は「バスケットボールやチェスで上達するために、プロフェッショナルを雇ってマナーやテクニックを訓練するのと変わりはありません」とコメントしています。





ポール・ラコビッチ氏は、息子たちと一緒にゲームを遊ぶため、「フォートナイト」のオンラインレッスンをこっそり受けました。しかし、ラコビッチ氏の腕が急に上達したため、7歳と9歳になる息子は父親に疑いの目を向けたとのこと。結果、ラコビッチ氏はレッスンを受けたことを白状し、今は3人別々に「フォートナイト」のレッスンを受けているそうです。





J・D・ガイルズ氏は10歳になった息子のブレイク君への誕生日プレゼントとして、Gamer SenseiでプロゲーマーのConvertible氏を雇い、1時間21ドル25セント(約2370円)で「フォートナイト」の家庭教師を依頼しました。それ以来、ブレイク君は毎週日曜日の夜に「フォートナイト」のマナーやテクニックについて手ほどきを受けています





一方、コーチをつける側のプロゲーマーには、「親が子どものゲーム上達のために金を払って家庭教師をつける」という風潮に驚きを隠せない人もいます。「フォートナイト」のコーチ業も行っているプロゲーマーのローガン・ヴェルナー氏は「私にとっては本当に超現実的な状況です。自分の父親はゲームのレッスンにお金を支払うことなどあり得ませんでした」と語っています。