自民党の杉田水脈衆議院議員が「新潮45」に寄稿した「LGBTは生産性がない」という主張は、大きな批判を呼び、議員辞職を求めるデモにまで発展した。発言を巡っては、松井一郎大阪府知事が自身のツイッターで「オカマもゲイも納税者だから生産はしてる」と発言し、こちらも「二重三重におかしい」と批判が殺到。後に削除し、謝罪した。

杉田議員が批判されているのは、LGBTへの無理解だけでない。子どもを産むか産まないかを「生産性」と表現し、それを人間の価値を図る1つの基準にしていること、人口の再生産に寄与しない人に税金を使うべきでないという差別的思想が背景にあるからだ。しかし、ここまで騒動が大きくなってもなお、杉田議員が批判されている理由に納得出来ない人もいる。

小林ゆみ杉並区議会議員は7月28日、自身のツイッターで、杉田議員の発言を擁護した。

「杉田水脈先生のLGBTについてのご発言、確かに『生産性』という言葉の響きはきつかったかもしれませんが、言葉だけ切り取らずに文脈を見ると、あの『生産性』は『子供を産めるかどうか』という意味だとわかります。言葉を文脈から切り取り、感情的になり過ぎてはいけませんね」

「必要以上に嘆き悲しみ怒ることは間違っていると思います」と擁護


ネットではこのツイートに、呆れの混じった批判が多く寄せられている。

「この区議は、『子供産めない奴に税金使うな』ってのが問題ありだと批判されてることを理解してないのか」
「これはなお悪質でしょう。怪我、病気、障害、年齢その他の理由で子供を産めない人は税金を使ってサポートするのが間違っているし結婚を認めることも間違っているということですよね」

小林区議はこのツイートに続いて

「私の周りのLGBTの方々は、有能で仕事ができたり才能があったり、尊敬できる方ばかりです。何よりもきちんと納税しているし、『そういった意味での生産性』はとても高いです。『あの本の中の、あの文脈での生産性』の問題を飛躍させ、必要以上に嘆き悲しみ怒ることは間違っていると思います」

とも述べている。これにも

「有能で仕事ができて、才能あって納税しているLGBTは、許してやるよ、それ以外はどーでもいい、ってこと?」

と、批判が集まっていた。

過去に「性的指向、すなわち個人的趣味の分野に時間と予算を費やす必要あるか」と発言

小林区議には、杉田議員の発言やそれに伴う批判をきちんと読み解けているのか、という疑問も出ていたが、本人はリプライで「センター試験の国語は199点でした!」と明るく返答している。

しかし、現在センター試験の国語に1点の問題はなく、小林区議が受験したと考えられる年度の前後のセンター試験も、最低配点は2点だ。

小林区議は、2015年の区議会選に無所属で立候補し当選。現在は自民党・無所属クラブに所属している。2016年2月には議会で、

「家族ではないから、といってアパート入居や病院での面会を断られる問題は本当に多く発生しているのでしょうか」
「レズ・ゲイ・バイは性的指向であり、現時点では障害であるかどうかが医学的にはっきりしていません。そもそも地方自治体が現段階で、性的指向、すなわち個人的趣味の分野にまで多くの時間と予算を費やすことは、本当に必要なのでしょうか」

などと発言し炎上していた。LGBTに関しては、もともと杉田議員と近い考えの持ち主のようだが、ツイッターで当時のことを指摘されると、

「議会での発言は言葉足らずであったと反省しております」

と述べていた。