香取慎吾

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SMAPファンは「隠れキリシタン」!?

 熱烈なファンなら、とっくにご存知だろう。なんと帝国ホテルの1階で、香取慎吾(41)がデザインしたTシャツをオーダーメイドすることが可能なのだ。このイベント、公式サイトでは「T-FACTORY @ JANTJE_ONTEMBAAR」と表記されている。

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 ちなみに「JANTJE」も「ONTEMBAAR」も共にオランダ語で「やんちゃ」と「おてんば」の意味。というよりオランダ語の「ヤンチェ(一般的な男の子の名前)」と「オンテムバール(飼い慣らすことができない)」が日本語に転じたのだ。

 香取慎吾は画家としても活動しているが、このイベントのために全100種類の「アートピース」を制作したという。数字やアルファベット、動物の絵などといった様々な「絵」だ。Tシャツをデザインするパーツと考えてもらえばいいだろう。

香取慎吾

 イベントの参加者は、自由に「アートピース」を選び、Tシャツをデザインする。会場内でプリントが可能だから、あっという間に「香取慎吾がデザインした、自分だけのTシャツ」が完成するという仕組みだ。

 この帝国ホテルのイベントは7月18日から31日までの期間限定。来場には公式サイトから予約が必要だ。この内容なら、香取慎吾やSMAPのファンだけでなく、幅広い層の関心を集めることは想像に難くない。実際、TwitterなどのSNSではイベントの様子を報告する書き込みであふれている。

 ところが、そこに「星座」という謎のキーワードが目立つ。例えば、以下のような具合だ。

《フォトスポットの星座マークはなんで獅子座と蠍座なんだろうね》
《蠍座やん【編集部註:ハートマーク】獅子座のもあったしさ【同】慎吾ちゃんやっぱり天才や》

木村拓哉のラジオ番組でも“都市伝説”

 一体、何を指しているのか、筋金入りのSMAPファンを自称する40代女性に解説を依頼した。

「香取くんが描いてくれた100のアートピースのうち星座は2つだけで、しかも獅子座と蠍座だったということが、一部のSMAPファンの間で話題になっているんです。どういうことかというと、中居正広くんの誕生日は1972年8月18日で45歳の獅子座、木村拓哉くんも同い年ですけど、72年11月13日で蠍座。こうしたことを背景に、ジャニーズを退所した香取くんが、まだジャニーズに残っている2人に『2人とも退所して、早くこっちに来て』とメッセージを送っていると解釈するファンが少なくないんです」

 星座こそは「SMAP再結成」を示す“暗号”――事実なら大ニュースだが、40代女性は「さすがに非現実的でしょう」と悲観的だ。

「もちろん私たちSMAPのファンにとって、再結成は絶対に実現してほしい悲願です。私も毎日、心の底から願っていますし、現実のものになると信じています。でも、さすがに今回の解釈は無理があります。もちろん、香取くんが意図的に獅子座と蠍座を選んだのは事実です。ジャニーズに残る2人を意識しているのも確実です。でも、そうはいってもメッセージの内容を推測するなら、『元気?』とか『頑張ろうね』というくらいのものが妥当だと思います」

 近年のSMAPファンは、その再結成を願う“信仰”の一途さから「隠れキリシタン」を連想させている。また、西欧中世では聖職者や権力者が、聖書の中から自分たちの主張に都合の良い文章を探しだし、強引な解釈を行っていた。ひょっとすると、SMAPファンも、それに似てきているかもしれない。

 具体例を挙げよう。例えば、ジャニーズに関するニュースを配信しているネットメディア「Smajyo(スマジョ)」は今年6月9日、「木村拓哉がSMAPのデビュー日を示唆!?再結成に期待高まる」との記事を掲載した。

 記事掲載の前日にあたる8日、木村がパーソナリティを務める「木村拓哉のWhat’s UP SMAP!」(TOKYO FMほか)でリスナーから好きな数字を問われ、木村が「99」を答えた。これが記事の焦点になっている。

 番組で木村は「香港で聞いたことあるんだけど、日本だと“末広がり”って言って、“8”が良しとされるじゃないですか? ジャッキー・チェンが言ってたんですけど、9が永久の“久”なんですって」と理由を説明した。

 にもかかわらず、SMAPファンは「『99』は9月9日のSMAPのデビュー日を想起させる」と盛り上がったのだ。

 本当に「永久の9」が好きなら、「9」と答えるはず。それを「99」と重ねたのは9月9日を意味させたに決まっている――こういうロジックだ。

 ちなみに「木村拓哉のWhat’s UP SMAP!」は「木村拓哉 FLOW」とタイトルを変え、放送時間も日曜昼に移って8月5日からスタートする。

「SMAP」というグループ名が消えてしまったことは再結成説に都合が悪い気もする。だが、何が何でも再結成をひたすら願う“信者”の真摯な想いが消えることはない。

「いじらしい」と形容すれば失礼かもしれないが、少なくとも非難の声が出るはずもないだろう。今回、Tシャツの件では若干、妄想が過ぎたのだ。「隠れキリシタン」を応援する人も日本全国、相当数に達するはずだ。

週刊新潮WEB取材班

2018年7月29日 掲載