株式会社ロジックは、7月27日、目の錯覚を利用してアニメーションを見せるフローティングペン「Animation Floating Pen」の一般販売を開始した。価格は1,100〜1,400円(税抜)。好みに合わせて選べる7デザインが用意されている。

従来のフローティングペンに錯視のアニメ効果を付け加えた同製品には、実は3種類の錯視ロジックが使われている。まずは、シマシマの裏側に特殊な画像をスライドさせることで生じる「バリアグリッドアニメーション」という手法。「猫(A Cat in a Pen, Walking)」では、ネコが歩いている6コマのアニメーション図形を縦に細かく切り刻んで、シマシマの幅にあわせて隙間から順番に見えるようにしており、小さなネコがペンの中を歩く様子が再現されている。「人物(A Man in a Pen, Walking)」は、人間が歩いているビデオ映像を切り出して同じ手法でアニメ化したものだ。


「猫(A Cat in a Pen, Walking)」


「人物(A Man in a Pen, Walking)」

次の2点で使われているのは、「フットステップイリュージョン」という錯視手法。この錯視は人間の目がコントラストによって引きずられて見えるという性質を利用しており、ちょうど8ビット時代のゲーム機のキャラクターのようなデザインであることからこの名前が付けられている。裏のイラストにはネコがそのままカードに描かれているだけのシンプルな作りなのだが、足や頭の形がシマシマの幅にあわせて細かく調整されており、足や尻尾が動いて猫がのんびりと歩いているように見える。


「どっと絵風の猫(黒)(A Cat in a Pen, 8-bit version(b))」


「どっと絵風の猫(白)(A Cat in a Pen, 8-bit version(w))」

最後は、このペンのために新しく考案された錯視手法。シマシマの裏側で特殊な画像をスライドするしくみは「バリアグリッドアニメーション」と同じだが、途中で描かれたキャラクターの「動く向き」や「大きさ」が変化するという大胆なアニメーションが実現されている。シマシマの裏にどのような絵が隠されているのか、想像してみるのも面白いだろう。

フローティングペン自体は、お土産物屋やミュージアムショップでおなじみのもので、世代によっては女性の裸が見える趣向などを思い出して懐かしい気持ちになる人も多いことだろう。さらに一工夫が加わった同商品、久しぶりに手に取ってみてはどうだろうか。

株式会社ロジック
URL:http://logic-products.com/
2018/07/27