台風12号は発達しながら北上。28日から29日に本州に接近、上陸する恐れ。進路予想がやや西よりに変わってきました。この先の注意点をまとめました。

台風の進路予想に変化

台風12号の、28日(土)以降の進路に変化が出てきました。これまでの予想よりもやや西よりに進んで、29日(日)にかけては本州だけでなく、四国や九州にも影響を与える可能性があります。台風は発達しながら北上する見込みで、日本付近の海水温が高いため、勢力が衰えることなく、本州に近づく恐れもあります。

台風接近前から激しい雨

本州付近には「寒冷渦」と呼ばれる、上空に寒気を伴った空気の渦があり、しばらく居座るため、台風の接近前から雨雲や雷雲が発達しやすい状態が続くでしょう。28日は台風周辺の湿った空気が広範囲に流れ込むことで、さらに雨雲が発達。局地的には滝のような雨が降る恐れがあります。台風の進路から外れる所も決して油断できません。台風本体の雨雲がかからないとしても、広い範囲で大気の非常に不安定な状態となりますので、急に激しい雨が降り出し、雨量が多くなることが考えられ、注意が必要です。

この先の注意点

今後の台風12号の進路は、「寒冷渦」が大きな鍵を握ります。この寒冷渦付近では半時計周りに空気が流れていて、台風の進路もこの空気の流れの影響を受けます。また、太平洋高気圧の張り出し具合によっても、進路が変わって、雨や風の強まる場所やタイミングも大きく変わってきそうです。台風情報や気象情報は最新のものをご確認ください。