昨シーズン、リーグ・アン35試合に出場して12得点7アシストという好成績を残したサイドアタッカー、マウコム。果たして、最終的にどこのクラブの選手となるのか。 (C) Getty Images

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 ローマとボルドーは7月23日、ブラジル人FWマウコムの移籍で合意に達したことを発表した。
 
 ところが、この移籍劇に暗雲が立ち込めている。地元メディアによると、その背景にはバルセロナの存在があるようだ。
 
 以前からマウコム獲得に動いていたローマは、23日にボルドーとの交渉をまとめた。『Corriere dello Sport』紙は、移籍金は3200万ユーロ(約41億6000万円)をベースに、ボーナスを加えた約3700万ユーロ(約48億1000万円)と報じている。
 
 マウコムは23日のうちにローマ入りし、メディカルチェックを済ませてから、年俸250万ユーロ(約3億3000万円)の5年契約にサインするはずであり、ローマの空港には、300名ほどのサポーターがニューフェイスを歓迎しようと集まっていたという。
 
 しかし、ファンたちが空港で会えたのは、リバプールに移籍したアリソンに代わる新守護神候補のロビン・オルセン(←コペンハーゲン)だけだった……。
 
 その理由は、バルサからさらに好条件のオファーが届いたことで、ボルドーがマウコムのフライトを阻んだからという。
 
 ブラジル代表のウィリアンを狙っているバルサだが、イギリスのメディアはチェルシーが3度目のオファーも断ったと報じている。これを受け、バルサがマウコムに標的を切り替えたようだ。
 
 マウコムの代理人フェルナンド・ガルシアは、イタリア『Calciomercato.com』で「我々はローマと合意していたのだが、ボルドーが食い止めた。明日(24日)、状況を解決できるように願おう」と述べている。
 
 一度は公式に合意が発表されながら、宙ぶらりんの状態となったマウコムの移籍は、どのような結末を迎えるのか。バルサ移籍となれば、ローマ側の反発は想像に難くないが……。