エンゼルス・大谷翔平【写真:AP】

写真拡大

大谷、2戦連続安打&2得点で逆転勝利に貢献

 エンゼルスの大谷翔平投手が22日(日本時間23日)の本拠地アストロズ戦に3試合連続で「5番・DH」で先発出場し、韋駄天ぶりを見せつけた。1点を追う2回の第1打席で四球を選ぶと、続くキンズラーの二塁打で一気に生還。逆転劇の火付け役となった。さらに7回には三塁内野安打も放ち、2試合連続ヒットを記録。この日は4打数1安打1四球2得点の活躍で、14-5の大勝に貢献。大谷の走力には現地でも驚嘆の声が上がった。

 2回、先頭打者で第1打席を迎えた大谷は先発右腕マッカラーズと対峙。選球眼の良さを生かして、フルカウントから四球で出塁した。すると、続くキンズラーの打席でマッカラーズは大谷の足を警戒し、3度も一塁へ牽制。それでも、韋駄天は止まらなかった。

 大谷は4球目でスタート。キンズラーはこの4球目を捉えてレフトオーバーの二塁打を放ったが、“ロケットダッシュ”を見せた大谷は打球が落下する頃にはすでに二塁を回っていた。左翼ゴンザレスはクッションボールを素手でキャッチ。すぐさま送球したものの、大谷は打球の行方を確認しながらさらに加速。華麗なスライディングでホームインした。

 同点ホームを踏んだ二刀流右腕のスピードには、地元記者も驚嘆。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のファビアン・アルダヤ記者はツイッターで「ショウヘイ・オオタニは速い。イアン・キンズラーのヒット&ランの二塁打で一塁から得点」とレポート。そして、ヒューストン・クロニクル紙などに寄稿しているオースティン・レイマンス記者もツイッターで「ショウヘイ・オオタニは本当に走れる。左翼ブルペン(前のフェンス)に跳ね返った二塁打で一塁から得点した」と感嘆の声を漏らした。

米専門家も賛辞「アフターバーナーを作動させた」

 地元で試合を中継した米テレビ局「FOXスポーツ・ウェスト」でも大谷の走塁をリプレーで伝え、メジャー通算132勝でエンゼルスOBの解説者、マーク・グビザ氏は「ショウヘイ・オオタニ、非常にいいスタートだ!」と称賛。「ゴンザレスの頭上を打球が越えるのを確認してから、同点のホームを踏むためにアフターバーナーを作動させました」とレポートした。

 大谷は3点リードの7回1死走者なしの第4打席で右腕ハリスから三塁内野安打を記録。この場面でもグビザ氏は「送球が高くなってしまい、非常に素早いオオタニが一塁を駆け抜けます。グリエルは一塁ベースを再度踏むことができませんでした。この大きなストライド、そして俊足を生かして内野安打にしました」と24歳の走力に賛辞を贈っていた。

 逆転勝利したエンゼルスは連敗を3で止め、5割復帰。大谷は4打数1安打1四球2得点で、打率.282となっている。(Full-Count編集部)